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会社・企業の利益の創出能力を最大化と社会貢献

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こんにちは

クローバーです^^

 

今回は「ドラッカー経営学」を題材にして「利益の創出能力を最大化する」という話をしていきます。

 

【目次】

 

 

 

会社は株主のモノか?

 

一般的には「利益の最大化をする」というような言い方をされることが多いのではないでしょうか。確かにそれは間違いではないのでは正しい事でもないのです。なぜ、そうなるのかと言いますと、まずその背景を考えてみる必要があります。

 

かつては「会社は株主のもの」と言われていましたし、私自身もそのような事を聞いたことがあります。その話で言うなら「会社は株主のものなので、株主への配当を最大にすることが経営者の仕事(役目)」と言われていました。ですが、それらの事を言っている人たちの多くは年金代わりに長期・安定的に配当を受けたい株主ではなく、短期的に配当を受けたい株主だけで、「内部保留」や「投資」の発想はなく、稼いだものの大部分を配当として株主に分配することを望んでいた人たちです。

 

ですから、利益を生むまで長い時間が掛かる投資には否定的で四半期ごとの利益が、彼らのいう「利益」だったのです。そもそも「投資をする」という考えに否定的なのですから長期的な観点で経営を見ていることもありませんでしょうから、短期的な観点でしか経営を見ていないことになりますので、徐々に競争の優位性は失われていきます。

 

簡単に言えば「利益さえ出ればよい」というような経営になってしまいがちになるのです。そのような状態とは反対に戦後のドイツや日本の企業は40年近く成長を続けたのですが、その理由は「利益の最大化」を求めたのではなく「利益を創出する能力の最大化」を求めたからです。先ほどの「会社は株主のもの」という考えで短期的な配当を求める株主のために利益だけを最大化を求めるのは簡単に言えば「結果だけを見る」という事になり、「利益の創出する能力の最大化」は「経過(プロセス)」を重視したことになるのです。

 

利益の創出最大化の8つの目標設定

 

そのように「プロセス」を重視し「利益の創出の最大化」をするためには「8つの目標設定」をしていくことが重要になるのです。「8つの目標設定」とは以下の8つです。

1:マーケティングの目標

2:イノベーションの目標

3:生産性の目標

4:人的資源の目標

5:物的資源の目標

6:資金の目標

7:社会的責任の目標

8:利益の目標

となります。

 

それぞれの項目に対してこちらの記事で詳しく書いておりますのでよかったら読んでみてください⇒目標管理と目標設定 - ビジネス書籍や経営哲学や経営学などに関する話

 

これらの目標を設定し達成していくことで結果的には「利益」という形で評価されるモノですが、短期的なモノではなく中・長期的に「利益を出し続ける」という事を優先にするのであれば「8つの目標設定」は非常に有意義な方法になると言えるでしょう。

 

 

 

会社の存在理由

 

「事業の目的」というところでも少し話しましたが、「事業の目的」自体は「顧客の創造」という事になります。この「顧客の創造」という事で言うなら「利益だけ上げればよいという事ではない」という意味が含まれています。それと共に「社会貢献」というのもその中に入っているのです。

 

この「社会貢献」には2種類あって「会社が社会に与える影響(害)」と「社会自体の問題」とがあります。例えば「自動車関係のメーカー」であれば「排ガス問題」や「交通事故」などの問題があるでしょう。それに対してハイブリットカーや電気自動車の開発や自動運転や自動ブレーキの開発などをすることで「自社の責任」として取り組むでしょう。「自動車に関係しないメーカー」はどうかと言いますと、それでも「環境問題」などの「社会問題」に対して「自社が貢献するための責任」として取り組むのです。

それらが「企業の社会的責任」であり「会社の存在理由」なのです。

 

今回の話の例として「自動車メーカーの話」というだけであって、実際には「社会問題」というのは無数にあるモノです。それに対してどのようにしていくべきかと言いますと「自社の経営の目的とする使命や経営理念に関係する社会的問題を、それを解決する手段として事業化する」という事です。ここで間違ってはいけないのが「自社の経営理念の達成に必要なモノ以外には絶対に手を出さない」という事です。

 

「社会貢献」というとボランティア的なイメージを強く持ちがちですが、確かにそれも一つなのでしょうけれども、「社会問題への取り組みを事業のチャンスにする」という事が「企業としての社会貢献」という事になるのです。そこで重要になるのが「イノベーション」という事になるのです。

「イノベーション」を簡単におさらいしますと、多くの場合は「技術革新」という意味合いで考えられることが多いのです。確かにそれも間違いではないですが、「技術開発だけではなく新しい経済価値を生み出す活動全体」という事になるのです。ですから、繰り返しになりますが「社会問題への取り組みを新しい経済価値を生み出す活動」として行くことが「イノベーション」となるのです。

 

という感じで今回はこのあたりで失礼します。

 

今回の動画は「万物創造」の御神徳がある「造化の三神」がお祀りされている「東京大神宮」の御神木周辺の動画です^^

 


【恋愛成就・縁結びのパワースポット】東京大神宮~Tokyo Daijingu Shrine~

 

ご覧いただいたすべての人に幸運が訪れますように♪