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商品の分析【ドラッカー経営学】

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こんにちは

クローバーです^^

 

今回は「商品分析」についての話を「ドラッカー経営学」を題材に話していきましょう。

 

【目次】

 

 

 

商品分析とライフサイクル

 

「ライフサイクル」というと元々ビジネス用語として使っている人であればご存じのように「導入期」→「成長期」→「成熟期」→「衰退期」という流れのことです。「その業界自体」にも成長期や成熟期もあれば、衰退期もあります。元々は「ライフ」という言葉が示すように「人生の経過」を円環に描いて説明したもので、それを「商品」でも例えたモノです。人生に「衰退期」があるようにどのような商品や業界にも「衰退期」があるのです。

 

それを理解しておかないと「思い込み」や「思い入れ」という感情的なモノでろくに分析もせずに「すでに衰退している商品」を主力として取っておいてしまう事になりますので、効率の良い経営には「商品の分析」というのはとても重要なモノなのです。

「思い込み」による分析ではなく、利益率や利益の額、または「費用対効果」などを元に分析していくことが重要なのです。

 

「思い込み」や「思い入れ」というのはどのようなものかと言いますと、「昔、大ヒットした商品」をいつまでも「売れる商品」だと思っているという事です。確かに息の長い大ヒット商品というモノも中には存在しますが、それをいつまで主力商品としておくには無理があります。「思い入れ」というのは「自社を育ててくれた商品」や「社長や会長がこだわり続ける売れない商品」などを「排除」するための分析です。

 

商品分析11の分類

 

ドラッカーは商品の分類管理を11に分けています。

それが以下の11の分類です。

 

1:今日の主力商品

⇒大きな売り上げと大きな利益がある

2:明日の主力商品

⇒今日でも大きな売り上げがある

3:生産的特殊商品

⇒限定された市場を持っている

4:開発商品

⇒開発したばかりで見通しが立っていない

5:失敗商品

⇒やがて消えていくので問題ない

6:昨日の主力商品

⇒売り上げは大きいが利益が少ない

7:手直し商品

⇒見込みはあるが欠点を持っている

8:仮の特殊商品

⇒特殊にする必要のない特殊商品

9:非生産的特殊商品

⇒無意味な差別化を図っている

10:独善的商品

⇒将来売れると見込んでいるだけ

11:シンデレラ商品

⇒業績に見合う経営資源を注いでいない

 

このような11の分類分けをしていますが1~5までは「判断の対応も簡単な商品」で6~11が「判断も対応も難しい商品」という分類分けになっています。

これらのように分析する要因は大きく「費用」と「成果」によって分類分けすることになります。

 

例えば、「1」の「今日の主力商品」であれば「大きな売上と大きな利益がある」という事なので、当然、経営資源を投入したり、より目立たせるようなアクションをしていくことになるでしょう。ですが、この「今日の主力商品」も「今日の」と冠されている事で分かるように、先ほどの「ライフサイクル」にもありましたが、「導入期」→「成長期」→「成熟期」→「衰退期」の流れに乗るでしょうから、現在は「成長期」から「成熟期」であったとしても、いつかは「衰退期」を迎えることになるのです。

 

そのような時に、先ほどの「思い込み」「思い入れ」という要素を排除していくことが重要になってくるのです。そのような話の流れになると分かりやすいかも知れませんね。仮に「今日の主力商品」が会社存亡の危機を救い、浮上のきっかけを与えてくれた商品だったとした場合「いつまでも売れ続ける」と思い込んでしまったり、その商品に救われたという思い入れから、衰退期を迎え売れなくなってしまっていても、会長や社長の「思い入れ」から主力となってしまっている。という事なのです。

 

 

 

分類のための増分分析

 

一般家庭の感覚ですと「一つくらい思い入れがある商品を主力として取っておいてもいいじゃないかな?」と思う人もいるかも知れませんが会社という組織レベルになると「広告費」「営業費」「販促費」といった費用も必要になりますので、当然、限りある貴重な経営資源を投入していくことになるのです。

「思い込みや思い入れだけで、まったく売れていない商品」に対してそれらの費用や貴重な経営資源をかけ続けてしまえば、場合によっては経営資源が底をついてしまう。という事になるのです。そうならないための「商品の分析」という事になるのです。

 

そのような分析を「増分分析」というのですが、ここまでの話でほぼお分かりかと思いますが、「増分分析」というのは「費用(コスト)」の投入割合と「成果(パフォーマンス)」の割合を分析して、各商品がどの分類に属するのかを知るための分析です。

その分析によって、先ほどから繰り返しお話していますが「思い込みや思い入れが強いだけの売れない商品」にコストを投入するよりも「シンデレラ商品」に分類される商品にコストを投入する方が有意義であることは火を見るよりも明らかという事なのです。

 

という感じで今回はこのあたりで失礼します。

 

今回の動画は、今回の話のトップ画像が「豊川稲荷東京別院」の画像でしたので、豊川稲荷東京別院の動画にしたいと思います^^

 


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ご覧いただいたすべての人に幸運が訪れますように♪