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未来を築く「リスクを軽減する方法」【ドラッカー経営学】

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こんにちは

クローバーです^^

 

今回は「未来を築く」という話を「ドラッカー経営学」という本を題材に話していきます。

 

【目次】

 

 

 

リスクを軽減する方法

 

多くの人は「未来のことは分からない」というかも知れません。確かに「未来を予言する」とかそういう話であれば私自身、否定も肯定もできませんのでなんとも言えないところではあるのですが、間違いなく言えることは、未来というのは「未来に築くモノ」ではなく「今日から準備するもの」なのです。

 

ドラッカーは「事業にはリスクがつきもの」と言いますが、そのリスクを負おうとしていない状態では業績を上げることはできませんし、新規事業を立ち上げることはできません。

ですから、「まだ到達していない近い将来」に対して「そのための準備」をしておく必要があるのです。

 

もちろん、未来を完璧に予測することは多くの場合できません。ですが、反対に言えばポジティブな意味で「予測できないことを起こす」という事も可能になるのです。

それは一言で言えば「自分から変化を起こす」という事です。自分から変化を起こせば、当然、リスクを伴います。ですが、「他人が起こした変化に追随すること」の方が「自分で起こした変化」よりも大きなリスクが伴うのです。

ですから、同じ「リスクを負う」のであれば「自分で起こした変化」の方がコントロールしやすいのです。

 

とは言え、やはりリスクが低い方が誰しも良いと思いますし、軽減できる方法があれば知っておくほうが良いでしょう。

「リスクを軽減する方法」とは「すでに起こった未来を見つける事」です。

 

すでに起こった未来とは

 

 先ほど「未来は完ぺきに予測することはできない」という話をしましたが、リスクの軽減のためには「すでに起こっている未来を見つける事」というワケですが、どういう事かと言いますと「タイムラグを使う」という事です。

 

例えば、川の上流で雨が降れば、その数十分後、数時間後には下流の水かさは増えるという事は分かると思います。上流から水が下流に流れていくのですから、当然と言えば当然です。「川上で雨が降っている」という事は「現在」ですが「川下で水かさが増える」というのは「すでに起こっている未来」という事なのです。

 

「数十分後、数時間後先」のことであっても「予測できない」というのが私たちの現実です。ですから、「恐らくこうなるだろう」という不確定な予想に基づいて仕事をしているワケです。

ですが、「上流の雨」のようにほぼ確実に将来が見通せる事象があることもあるのです。「ほぼ確実に見通せる未来」があるのであれば、そのための対応も十分かつ的確にできるのです。

 

そのような「すでに起こっている未来」を見つけられるかどうかという事は、このような「変化」を知る事が出来るかどうかという事なのです。

 

変化を起こすシグナル

 

そのように、変化を注意深く見ていき、将来を可能な限り予測しようとしたとしても、必ず「思いがけない失敗や成功」があるモノです。

「何を買うか」「どれを買うか」という事に関して決定権を持っているのは顧客です。ですから「予想していなかった商品が売れる」とか、反対に「思いがけない失敗」という事は本当によくあることです。「必ず売れるハズ」と信じて疑わなかった商品がまったく売れなかったり、反対にまったく期待していなかったモノがブームになったりする事も多くあります。

 

このような場合、「正しいと思っていた行動と結果が違う」という事を意味しますので、それを受け入れなくてはいけません。先ほども少し話しましたが「必ず売れる」と思って開発した商品が売れないという事は決定権のある顧客に選ばらなかったという事ですから、自分たちが自信を持っていた事と市場や顧客との認識のズレがあるという事ですので、それを素直に受け入れることによって「変化を起こすシグナル」という事になるのです。

 

実はこの「変化を起こすシグナル」というのも「すでに起こっている未来」になります。市場や顧客との認識のズレがあるという事は、このまま何も対応しなければ確実に市場で対応できなくなり顧客が離れていくでしょう。先ほどの「下流の水かさが増す」という事と同じように結果は明らかに分かることです。

ですから、「市場や顧客との認識のズレがある」事や「変化が必要」という事をチャンスとして前向きにとらえて対応していくことで良い未来を築いて行く事になるのです。

 

 

 

他の未来を探す方法

 

また、「すでに起こっている未来を探す方法」の他の方法を挙げれば「人口の変化」や「新しい知識」「他の産業、他の国、他の市場」などからも探す事が出来るのです。

「人口」というのは「すべての基盤」でもありますし、その増減はよほどの事がない限り極端な現象はありえません。ですから「人口」というのは政治・経済・市場だけではなく社会全体や文化に至るまで影響がある上に「すでに起こっている未来を探す方法」としても有意義なのです。

 

「新しい知識」というのは予想できないような変化をもたらします。例えば、インターネットが出始めた頃に書店や出版業界に影響を及ぼすことを多くの人は予想できなかったと思います。ですが、電子書籍の出現やアマゾンなどの書籍流通に革命を起こす企業も出てきています。

「新しい知識」というのは知識や技術そのものよりも、それを使う手段としての影響の方がはるかに大きいのです。ですから、その技術の応用から「すでに起こっている未来」を探す事が出来ればそれまでの常識では考えられなかったようなチャンスを得る事が出来るのです。

 

「他の産業、他の国、他の市場」は他の国や他の産業で起こったことは自分の国や産業で起こることも多くありますし、一見、無関係に思えても自分の国や産業に大きな影響を与えることは言うまでもない事です。

 

他にも「市場構造の変化」や「企業内部の変化」など「すでに起こっている未来を探す方法」はあります。

この「すでに起こっている未来を探す」上で重要なのは「その変化の影響はいつ起こるか」「本当は、すでに起こっているのではないか」という事を考え、「認識の変化」を定期的に検証していくという事なのです。

 

もちろん、文化や伝統なども重要なモノではありますが「常に変化を意識する」という事は「未来を築く」という上でも重要な事なのです。

 

という感じで今回はこのあたりで失礼します。

 

今回の動画は先ほど川の上流、下流の話がありましたので「九頭龍神社の九頭龍の滝」の動画です^^

 


九頭龍神社の滝行の地【九頭龍の滝】

 

ご覧いただいたすべての人に幸運が訪れますように♪