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会社の分析や診断【ドラッカー経営学】

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こんにちは

クローバーです^^

 

今回は会社の分析や診断について「ドラッカー経営学」を題材に話をしていきます。

 

【目次】

 

 

 

新しい時代のために老廃物は捨てる

 

以前にもお話しましたが人生に「ライフサイクル」があるように、商品にも「ライフサイクル」があります。「人生のライフサイクル」では「乳児期」→「幼児期初期」→「幼児期」→「学童期」→「青年期」→「成人期初期」→「成人期後期」→「老年期」という形になりますが、商品のライフサイクルは大まかにいえば、「導入期」→「成長期」→「成熟期」→「衰退期」というサイクルになります。

 

そのように「新しい時代」は必ずやってきますので、新しい時代には「新しい体制」「新しい商品」などで取り組まなければなりません。そのためには「捨てるモノ」と「築くモノ」を明確に打ち出していくことが重要になります。

以前もお話しましたが、商品で言えば「社長や会長の思い入れがある商品」や「昔売れていたから」というような「思い込み商品」を主力商品にしているようでは、貴重な経営資源を有意義に使っているとは言えません。

ですから、「新しい体制」「新しい商品」などが重要になってくるのです。それらを明確にしていくために必要なのが「分析」「診断」という事なのです。

 

会社には多かれ少なかれ「老廃物」が存在するものです。主なモノとして挙げていきますと以下のモノになります。

 

1:売り上げはあっても利益の出ない商品やサービス

2:発足当時は魅力的だったが、いつまでたっても成果が出ない合弁・合併・携帯・新規事業

3:少しも成果が出せない素晴らしいアイディア

4:経営環境の変化で、需要が消滅したサービス

5:当初の目標を達成したために役割を終えた商品・サービス・制度

6:既存の活動にしみついたムリ・ムラ・ムダ・

 

これらのモノを何度か読み返してみると、必ず自社で「ああ、あるよね」と思うモノがあるハズです。部署にもよるとは思うのですが、3の「少しも成果が出せない素晴らしいアイディア」や5の「当初の目的を達成したために役割を終えた商品・サービス・制度」の特に「制度」などは「老廃物」になりがちです。「目的を達成した」「一定の成果があった」からこそ「新しい制度」「新しい商品」にとって「老廃物」になりがちなのです。順番が逆になりましたが「3」に関していえば、「いいアイディア」という結論には達したが「実行さえもしていない」という感じで眠ったままのアイディアもあるでしょう。

これらのモノは「新しい世界に入る」ために「捨てるモノ」となるのです。

 

事業の診断

 

事業を診断する対象は以下のモノになります。

 

1:業績をもたらす領域・利益・経営資源の分析

2:コスト構造の分析

3:マーケティングの分析

4:差別化を図るための知識の分析

 

という事になります。

 

これらを分析にすることによって以下のモノを明らかにしていくことになります。

 

1:全盛期を過ぎた商品・市場・流通チャンネルに代わるものを開発する努力

2:チャンスを成功に結び付ける支援システム

3:新たに習得しなければいけない知識(1、新しく習得すべき知識・2、もっと高めたり改善すべき中核技術・3、再定義が必要な知識や強み)

 

繰り返しになりますが、先ほどもお話したとおりですが商品でも産業でも「ライフサイクル」というモノがあります。ですから「全盛期を過ぎた商品・市場・流通チャンネル」というモノは必ず出てきます。例えば、2020年の現時点で「VHS」が全盛期ではないことは誰にでも分かることです。もしかしたら平成生まれの人でしたら「DVD」以降しか見たことがない。ということがあるかも知れません。

そのような時代に「新しいビデオデッキの開発」に心血を注いでいたとしたら、残念ながら「経営資源」を有意義に使っているとは言いにくいかも知れません。同じ「経営資源」を使うのであれば、それら「全盛期を過ぎたモノに代わるモノの開発」に使うべきなのです。

 

新しいモノを開発するには当然ですが「新しい知識」が必要になります。ここでは「新しい知識」を習得することも大事ではあるのですが「現在の主力・中核の技術」も十分に高めていく努力が必要になるのです。

 

これらの事を受けて以下のようなことに対して「意思決定」できるようになります。

 

 

 

意思決定をする

 

1:提供しなければならない顧客満足・顧客への貢献

2:差別化のために所得しなければならない知識と対象領域

3:差別化できる顧客満足を提供すべき顧客・市場・商品・流通チャンネル

4:これらの目標を具体化すべき技術・プロセスなど

 

やはり第一に考えるべきなのは、商品購入の決定権を持つ顧客の満足や貢献になります。自社が「必ず売れる」と思ってみても顧客が興味を示さなければ市場から淘汰されていきます。一時的に「失敗」という形にはなるかも知れませんが、実はそれは「顧客や市場との認識のズレ」に気付き、修正していくためにも重要です。

 

そして、他社との差別化を図るには「自社の強み」を活かしていくことが大事になります。多くの場合、「弱みを改善しよう」とする事が多いのですが、他社との差別化を図る時に「弱み」にフォーカスしていては他社より優位に立つことはできません。

それらのことを踏まえながら意思決定してい事が大事になるのです。

 

という感じで今回はこのあたりで失礼します。

 

今回の動画は「商売繁盛のパワースポット」として有名な「王子稲荷神社さん」の動画です^^

 


【商売繁盛のパワースポット】東京都北区の王子稲荷神社

 

ご覧いただいたすべての人に幸運が訪れますように♪