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ドラッカーの定義【マネジメントがわかる本】

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こんにちは

クローバーです^^

 

今回は「ドラッカーの定義」という話を「ドラッカーのマネジメントがわかる本」を題材に話をしていこうと思います。

 

【目次】

 

 

 

社会生態学者としてのドラッカー

 

「ドラッカー」というと本当にいろいろな形容のされ方があります。有名な形容をいくつか挙げるのであれば「知の巨人」「マネジメントの発明者」などがあります。「マネジメントを発明した」という事に関しては、何の本でしたか失念しましたが、マネジメント自体はピラミッドを造る時代からあったので自分はマネジメントを発明したのではなく「マネジメントを発見した」というようなことが書いてあった気がします。何の確証もなくて申し訳ないのですか^^;

 

ドラッカー自身はどのように考えているかといいますと「観察者」また「基本は文筆家」と形容しています。「観察者」として何を観察しているのかというと「人間によってつくられた人間の環境」を観察するという事です。それを一言で「社会生態学者」という事です。この「社会生態学者」というのはドラッカーの造語になります。

ですからドラッカーを理解するためには「社会生態学者」と捉えることが重要になるのです。

 

「社会生態学者」をもう少し分かりやすくしますとドラッカーの次の言葉に集約されています。

自然生態学者が生物の環境を研究するように、私は、人間によってつくられた人間の環境に関心を持つ

 「人が作った環境」「個人と社会との関わり」「個人とコミュニティの関わり」など、これらを対象にした学問です。

これらを考えてみると、ドラッカーは「マネジメント論」だけではなく「社会」を論じた人だという事なのです。

 

ドラッカーが「知の巨人」になるまで

 

1909年11月19日にオーストリア=ハンガリー帝国の首都ウィーンで誕生したドラッカーですが、その数年後に第1次世界大戦が勃発します。ドラッカーの家系は代々、政府関係や大学教授などを輩出している家柄なのです。

そして、ウィーンの小学生時代に「生涯最高の教師」と出会います。エルザ先生とゾフィー先生といいますが、その二人に先生との出会いによって「マネジメント論」の中でも主要概念の一つ「目標管理」を開発するきっかけになったと考えられています。

 

18歳になるとドイツのハンブルクに出て貿易商の見習いにつくと同時にハンブルク大学の法学部に入学します。その後はヒトラーの弾圧を避け、ロンドンに移住します。

そして、そこでドリスと結婚し、アメリカ移住を決断します。1937年には、その後35冊以上の書籍を出版することになるのですが、その第一作となる「経済人の終わり」を出版しています。その第一作目の「経済人の終わり」は、のちのイギリス首相になる「チャーチル氏」に大絶賛されたことでも知られています。

 

その後は大学教授や経営コンサルタントとして活躍しながら1954年には「世界最初の総合的マネジメント書」である「現代の経営」を出版し、さらに1964年には「世界最初の総合的事業戦略書」である「創造する経営者」を出版しています。

「分権化」「民営化」というようなドラッカーが提唱し、社会に大きな影響を与えていることは数多くあるのです。まさに「知の巨人」といえるのです。

 

 

 

ドラッカーの主な著書

 

「あなたの著書の中でどれから読んだら良いのか」と聞かれてもドラッカー自身も「分からない」といいます。35冊以上の作品を世に送り、そのいずれも大著であればドラッカー自身も分からないとしても不思議ではありません。ここで私の意見を入れてしまうと、今回から題材にしている「マネジメントがわかる本」とは異なるモノになってしまうので、同作に従い、同作に記されている「主な著作」をいくつかピックアップしていきたいと思います。

 

・「経済人の終わり」:1939年

:第一作目の著作にして後のイギリス首相のチャーチルが絶賛した作品です。

 

・「産業人の未来」:1942年

:2作目の作品

 

・「会社という概念」:1946年

GMを内部から分析した作品。「分権制」などの新しい概念が紹介されています。

 

・「現代の経営」:1954年

:マネジメントを総合的に扱った作品で「世界最初の総合的マネジメント書」と言われれています。

 

・「創造する経営者」:1964年

:事業戦略について書かれた作品で「世界最初の総合的事業戦略書」と言われている作品です。

 

・「経営者の条件」:1966年

:知識労働者の課題と自己実現について言及した作品。現代のビジネスマンの「能力開発手法」について書かれています。

 

・「断絶の時代」:「民営化」について言及されている作品で、イギリスのマーガレット・サッチャーはこれを手本に民営化を推進したと言われています。

 

・「マネジメントー課題・責任・実践」:1973年

:言わずと知れたドラッカーのマネジメントの決定版。

 

・「イノベーションと起業家精神」:1985年

:企業の基本機能である「イノベーション」について言及するとともに、その戦略について言及。

 

・「ネクストソサイエティ」:2002年

:インターネット普及後にドラッカーが現代社会について語った作品。

 

「私の履歴書」という本があり、ドラッカーの経歴や生き方、感じ方などが書かれている自叙伝ですが(ドラッカー以外にも「私の履歴書」というタイトルはシリーズ化しています)そこでは「経営と組織について」「社会と経済について」「政治倫理について」に分けられていると書かれています。

先ほど、「社会生態学者」と自信を形容していたドラッカーですが、ドラッカーを理解するためには、いずれに偏らずに読み始めていくのも良いのではないでしょうか。

 

という感じで今回はこのあたりで失礼します。

 

今回の動画は「学問の神さま」として知られる「天神様=道真公」をお祀りしている「亀戸天満宮」の動画です^^

 


【学問・出世運パワースポット】亀戸天神(天満宮)の藤まつり

 

ご覧いただいたすべての人に幸運が訪れますように♪