こんにちは
クローバーです^^
今回は「ドラッカーのマネジメントを読み解く本について」という内容で「マネジメントがわかる本」を題材に話をしていきます。
【目次】
ドラッカーのマネジメントを読み解く本
ドラッカーのマネジメントを読み解くにはいくつかの著作を知っておくべきでしょう。著作の「マネジメント」は言うまでもないことですが、まず「世界で初めて相互的にマネジメントについて書かれた本」という事でも知られる「現代の経営」です。こちらは1954年に刊行され、「読みやすい入門書」として位置づけられています。「マネジメントの本質」から「課題」「マネジメント組織」などが網羅されています。ちなみにですが「現代の経営」という本の原タイトルは「ザ・プラクティス・オブ・マネジメント」で、直訳すると「マネジメントの実践」という事になりますので、直訳の方が今にして考えると、より「マネジメント」について書かれた本。だという事が分かります。
それから約20年後の1973年に「マネジメント」をテーマにした「エグゼクティブのためのタイ現入門書」であり、「総合的な決定版」とされるのが、ご存じ「マネジメントー課題・責任・実践」です。「エグゼクティブ」というのは「上級管理職」「経営幹部」「重役」というような意味です。こちらの著作はマネジメントに関するあらゆる話題を網羅しています。
そして、2000年に入り、2001年には先ほどの「マネジメントー課題・責任・実践」が1350ページの大著でしたが、その作品を300ページほどにコンパクトにまとめたのが「エッセンシャル版・マネジメントー基本と原則」です。私が持っている「課題・責任・実践」の本は上・中・下の3巻に分かれていますが、こちらの「エッセンシャル版」は1冊にまとまっているので読みやすいですし、「マネジメントの手引書」として「ドラッカーの入門書」として扱いやすい本と言えます。
マネジメントー課題・責任・実践
今回は主に「マネジメントー課題・責任・実践」(以下、マネジメント)についての話になりますが、この「マネジメント」は「ドラッカーのマネジメントの決定版」ですので、こちらを攻略すればドラッカーのマネジメントの基本部分が把握できるでしょう。
「マネジメント」は大きく分けて3つのパートで構成されていて、第Ⅰ部が「課題」でマネジメントの基本となる部分です。「マネジメントとは何か?」という問いに対してドラッカーの回答が記されています。第Ⅱ部は「経営者」で「マネジメントする人がもつべき能力や手段」や「求められる仕事や技能」について解説されています。第Ⅲ部は「トップマネジメント」で「トップ経営陣の在り方」「トップマネジメントに求められる課題や戦略」について解説されています。
「現代の経営」や「マネジメント」がドラッカーのマネジメントの理解する基本と言えるのですが、あくまで基本です。「ドラッカー初期3部作」と言われる著作があり、ドラッカーの第1作目にして、後のイギリス首相・チャーチルが絶賛したと言われる1939年刊行の「経済人の終わり」、1942年刊行の「企業の中に新しい社会的な絆を創出する」と言及した「産業人の未来」、1946年刊行のGM(ゼネラルモーターズ・当時アメリカのナンバー1自動車企業)の内部監察から生まれた「企業とは何か」の3作が「ドラッカーの初期3部作」と言われています。
「マネジメント」では第1章に「マネジメント」に関してのドラッカーの考えがあり、第2章の「マネジメントとは何か」の中に「定義」や「課題」が入っていて、第3章「8つの目標」や「目標策定から実行へ」があります。これらが「基礎知識」になります。
そして第4章の「仕事と技能」、第5章の「マネジメントのあり方」では「組織の5つの組織構造」第6章「トップ・マネジメントと戦略」では「役割」と「戦略」について記されていて、これらが「マネジメントの展開」となり第7章で「現代のマネジメントの課題」に繋がり、ここでは「生産性の向上」「企業の社会的責任」について書かれています。
そのような流れで書かれている「マネジメント」ですが、1350ページの大著となっていますが、初めは目で追っているだけでも難しく感じることも多いかも知れませんので、そういった場合には「エッセンシャル版」から読み始めても良いかも知れません。
ドラッカーについて知る
また、「ドラッカーについて知りたい」という場合には、ドラッカーに関していろいろな書籍が出ています。個人的には「私の履歴書」などの自叙伝を読んでみると「背景」が分かり始めるので良いように思いますが「マネジメントがわかる本」の著者がおススメしているのは先ほども少し触れましたが、ドラッカーは自著を①:経営と組織についての本、②:社会と経済についての本、③:政治倫理についての本にジャンル分け出来ると言っています。そこで「マネジメントがわかる本」では、①に関しては「エッセンシャル版」と「創造する経営者」、②に関して「ポスト資本主義社会」を、③に関しては「断絶の時代」を、またこれらのジャンルにははまらないですが「わが軌跡」と「傍観者の時代」もぜひ読んでおきたい一冊という事です。
いずれの作品も一読の価値はありますので、読んでみるといいかも知れません^^
という感じで今回はこのあたりで失礼します。
今回の動画は「学問のパワースポット」として知られる「湯島聖堂」の動画です^^
ご覧いただいたすべての人に幸運が訪れますように♪