こんにちは
クローバーです^^
今回は「ドラッカーの目標設定」の話で主にマーケティングとイノベーションの目標について「マネジメントがわかる本」を題材に話していきます。
【目次】
目標設定すべき8つの領域
以前にも話しましたが、目的に向けて企業の成績を上げるようにするのが「マネジメントの使命」です。その「マネジメントの使命」をより果たしやすくする、言い換えれば「より効果的に成果を上げる」ために重要なものがあります。それが「目標と計画の設定」です。
「企業の目的」というのは「企業の存在理由」にも通じていますので、それを追いかけていくのが「永遠のテーマ」と言えるでしょう。ですから短期的なモノではなく、長期的なモノになると言えるのです。
また「目標」というのは「目的」を達成するための「短期的な指標」と言えるのです。その「短期的な指標」は「成果を上げているか」ということの「効果測定」といえるのです。言わずものがなですが、掲げた目標を達成できていなかったとしたら「何が足りなかったのか」「改善点は何か」という事を考え、実行していくことで目標に近づき、達成させて「企業の目的」に到達させていくことになるのです。
ドラッカーは「目標を設定するべき8つの領域」を次のように記しています。
1:マーケティング
2:イノベーション
3:資源と資金
4:マネージャーの仕事とその育成
5:一般従業員の仕事と行動
6:生産性
7:社会的責任
8:利益
これら8つの領域すべてにおいて注目すべきなのは「出来ない事」ではなく「できること」だという事です。ドラッカーは一貫して「強み」に注目していくことで知られています。ですから、目標設定においても同じで「出来ない事ではなく出来る事に注目して目標設定をしていく」という事になるのです。
マーケティングの目標
「企業の基本機能」はマーケティングとイノベーションです。ですから、まず「目標の第一の領域」にマーケティングという事になるのかも知れません。マーケティングの目標は一つだけではなく複数の項目があります。
1:既存製品
2:既存製品の廃棄
3:既存の市場向けの新しい製品
4:新しい市場
5:流通チャンネル
6:アフターサービス
7:信用付与
これらの項目に対しての目標設定をしていく必要があるのです。
これらの目標に対して決定するには2つのモノに対して決定していくべきだとドラッカーは話しています。その2つとは「集中」と「市場地位」です。
この「集中」に関してドラッカーは「集中についての決定は、いわばどんな戦場で戦うべきかの決定である」と指摘しています。それは「方針の決定」とも言えるモノです。「自社はどの分野に集中するのか」という方針を決定する。という事なのです。
「方針」という言葉の意味は行動に対しての方向性や原則を意味するものです。ですから「どの分野に集中するのか」という事をハッキリ方向性を示していない事には「意図的な行動はない」とドラッカーは語っています。
市場地位とは「どの市場のセグメントで、どんな製品、価値あるものを提供するのか」を選ぶことです。「セグメント」というのは簡単に言えば「細分化」です。すべての企業が売上やシェアでリーダーになれるワケではありません。ですから、「細分化」していくことで「自社の最適な地位」を考えて行くことが大事なのです。
イノベーションの目標
マーケティングの目標と同じく重要なのが「イノベーションの目標」です。「イノベーションの目標」は「自社の事業がどうあるべきか」を具体的にするための道しるべと言えるのです。
イノベーションというと「技術革新」という意味合いが強く、一般的にはそのように考えている人も多いのではないでしょうか。確かにそれ自体は間違いではありませんが、イノベーションには3つの分野があり「技術革新」や「発明」だけではありません。それが以下の3つになります。
1:製品のイノベーション
⇒画期的な製品やサービスを生み出す。プロダクト・イノベーション
2:社会のイノベーション
⇒社会構造や制度の転換など。他にも消費者の行動や価値観の変化など。ソーシャル・イノベーション
3:管理のイノベーション
⇒製品やサービス提供に不可欠な各種技能と活動面
これらの3つの側面があることを念頭に置いて次の2点に留意しながら目標設定するべきだとドラッカーは記しています。
その次の2点とは、1つ目が「マーケティング目標を達成する場合、どのようなイノベーションが不可欠なのかを明らかにしておく」という事です。「マーケティングの目標」を設定した場合に、現状とのギャップを埋めて行く事がイノベーションに繋がるのです。
2つ目は「技術の進展」から起こる「新しい事態」を予測し、「近い将来」と「遠い所将来」の両方を検討し、「現状とのギャップ」からイノベーションに連動させていくのです。もちろん、「市場と顧客のニーズの変化」にも常に注目していくことが重要になるのです。
「イノベーションの目標」の流れを簡単に話すと、
【マーケティングの目標に必要なイノベーション】【現状と将来とのギャップから生まれるイノベーション】を知る
↓
この2点に留意しながら【目標設定】
↓
【製品】【社会】【管理】の3つのどのイノベーションに焦点を合わせるかという流れになっていくのです。
今回は「目標設定に関する8つの領域」の「マーケティングの目標」と「イノベーションの目標」についての話でした。
今回はこのあたりで失礼します。
今回の動画はヤマタノオロチ退治をして道を開いたスサノオ様をお祀りする「赤坂氷川神社」の動画です^^
【縁結びのパワースポット】東京都港区の赤坂氷川神社~Akasaka Hikawa Shrine- Tokyo~
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