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中小企業診断士資格試験:企業経営理論・マネジメントサイクル・経営計画

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こんにちは

クローバーです^^

 

今回の中小企業診断士資格試験のまとめは「企業経営理論」でマネジメントサイクルと経営計画についてまとめていきたいと思います。

 

【目次】

マネジメントサイクル・マネジメント

マネジメント

マネジメントとは「経営」「管理」と訳されて、組織の「目標」を設定し、その目標を効率的に達成するための「道具・機能・機関・体系」の事です

 

→分かりやすく言えば「人材」「意思決定」「組織構造」などを管理することです。

例えば、「意思決定」を行う事で「その企業は何を行うのか」「どのような方向に進んで行くのか」を決定していきます。

そして、その「決めた企業の方向性」を「達成するためにはどのような組織構造が必要なのか」となります。

そして「その組織を構造している人材をどう活用していくのか」や「人材のモチベーションを高めるにはどのようにした良いのか」という事になります。

一言で言えば、マネジメントとは「目的を達成するための全体的な体系」を指すのです。

 

マネジメントサイクル

⇒「計画」→「実行」→「評価」→「改善」→「計画」→・・・

という形を繰り返していくことです。

 

「Plan」「Do」「Cheak」「Act」の「PDCAサイクル」という方が馴染みのある人が多いかも知れませんね^^

「別名:デミングサイクル」と言います。

 

経営計画・経営ビジョン

 

・経営計画

経営計画とは「経営目標達成」するための「施策」と「具体的行動予定」を決定する事です。

一般的には「誰が(Who)」「いつまでに(When)」「何を(What)」「どのように行うのか(How)」の「3W1H」の項目で整理されています。

 

・経営ビジョン

経営ビジョンとは「経営理念」の基づいて示される「会社の具体的な将来像」の事です。

⇒経営ビジョンは「長期目標」とも言えます。

例えば、「○○製品で世界一になろう!」「××製品でシェア30%獲得しよう!」などです。

そして、その「経営ビジョン」を達成するために「経営計画」は建てられるのです。

言い換えれば「ビジョンを達成するツールが経営計画」ということなのです。

 

ですから「経営ビジョン」が「経営計画」よりも「上位概念」になりますので

「経営ビジョン」→「経営計画」という形になります。

 

・経営計画の役割

「経営計画」にはいくつか「役割」があります。

1:経営の「道しるべ」になる。

⇒経営計画を作成することによって「経営の方向性が明確」になるため、将来の意思決定や経営資源の配分を適切に行う事が出来る

 

2:「経営活動」が「合理的」に展開する事が出来る。

⇒経営計画を作成することによって、経営の方向性が明確になるため、経営活動を「合理的」に展開する事が出来る。

→経営計画は「道しるべ」でもあるので「進むべき方向」が決まれば、あとはその方向から外れないようにすればよい。という事です。

 

3:従業員の経営参加意識を高められる

⇒経営計画を経営陣と従業員が一緒になって作成すると「従業員の経営参加意識」が高まる

「経営参加意識」というのは、そのままですが「自分も経営に参加している」と思う意識の事です。従業員がそのように思えることは「モチベーションが上がりやすい」です。

 

4:全社・部門の目標、方針を正確に従業員に伝える事が出来る

⇒経営計画によって、全社・全部門の目標を「正確に」伝える事が出来る。

→例えば、ある会社で「売上1億円」という計画を立てていた場合、経営計画があることによって、より従業員に「正確に、分かりやすく」伝える事が出来る。

 

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・機関別経営計画

1:長期経営計画

⇒一般的に5年~10年の対象期間で、場合によっては10年以上を見据えたものもあります。長期経営計画は「企業理念や経営ビジョン実現するために設置された計画。企業の経営戦略を具体化するものであり、ドメインの方向付け」となるなど、「企業経営」に影響を与える重要な計画です

企業理念や経営ビジョン実現するために経営戦略を具体化した「大計画」なのです。

 

2:中期経営計画

長期経営計画に基づき、作成され、さらに具体化した3年~5年程度の期間で実行する計画のことです。ここでは「比較的近い売上高」などの「具体的な目標を設定」にその目標値に向かって、短期経営計画でさらに具体化していきます。

 

3:短期経営計画

計画が「1年以内」、もしくは「半年」などの「短期」に実行されるための計画で、中期経営計画の実現に向けて、「具体的かつ詳細」に設定されるものです。

→年度予算

 

 

 

・経営計画の策定

⇒「運営管理で詳しく勉強」

経営計画策定する際には次のような「管理技法」が用いられます。

 

1:ABM(Activity Based Manegement:活動基準原価管理)

⇒ABMは「ABC(Activity based Costing:活動基準原価計算)」の考え方を経営管理に利用した考えの事で、ABCによって活動ごとに把握された原価情報などを活用して、コストの視点から活動の管理に重点を置く技法のことです。

 

2:DCF(Discount Cash Flow)法

⇒DCF法(割引キャッシュフロー法)は、「将来に渡るキャッシュフロー」を現在価値に割り引いて評価する方法です。

→「財務・会計」でさらに詳しく学んでいきます。
   

3:ガントチャート

⇒ガントチャートとは「工程の計画と統制のための図表」で、横軸に時間(週、日数など)をとり、縦軸に作業項目をとったものです。通常、計画と実績を対比して示します。

→「経営情報システム」でさらに詳しく学んでいきます。

 

4:PERT図

PERTは、プロジェクトを「合理的・効率的」に遂行するためのスケジューリング手法のことです。

→「運営管理」でさらに詳しく学んでいきます。


5:線形計画法

 ⇒線形計画法はいろいろな制約条件がある中で「いかに最大限の効果を出すか」を考えるための方法です。
目的関数と制約条件を数式で表し、その条件下で目的関数を最大化(または最小化)する解を求めます。
→「運営管理」でさらに詳しく学んでいきます。

 

・経営計画の修正


一度作成された経営計画は、必要に応じて修正される場合があります。

→最初に立てた計画は変わる事もあるという事。


1:コンティンジェンシ―・プラン


⇒環境の変化に的確・迅速に対応できるように、起こる確率が比較的高く、業績に対する影響が大きい不測の事象をあらかじめ想定しておき、それに対処する計画を立てておくものです。

→主に「長期経営計画」に用いられるもの。

「元々の計画」と「よい環境変化が起こった場合の計画」「悪い環境変化が起こった場合の計画」の3つの計画を立てておいて「不測の事態が起こった場合」に計画を変えて行くという事です。


コンティンジェンシ―プランのメリット・デメリット

 

⇒メリット:突然の環境変化に対しても迅速に対応が可能となる。

⇒デメリット:あらかじめ計画を作成するため、「情報収集」や「分析能力」を強化する必要があるので「コスト・稼働」などの負担が大きい。

→特に「コスト面」のデメリットが大きいので次の「ローリングプラン」が登場します。

 

ローリング・プラン


⇒ローリング・プランとは、経営計画の運用の一つで、環境変化に対応するために「定期的」に当初設定した経営計画を見直し、環境変化に適応した手直しや修正を加えていく手法です。元の計画を100%変えてしまうのではなく、環境変化に適応できない部分にだけ修正を加えます。

→例えば、3年分の計画を立てていたとして、1年目に環境変化が起こってしまい、当初の目標が困難な場合に「定期的」に計画を変更(微調整)していくという事です。

 

コンティンジェンシー・プラン:環境の変化に伴って、すでに策定してある別の計画に乗り換えていく

ローリング・プラン:元々の計画を環境に合わせて修正(微調整)していく。

という事です。


・バランス・スコアカード


⇒バランス・スコアカードとは、経営計画を実行した際の評価指標のことをいいます。

四つの視点

「財務の視点」「業務プロセスの視点」「企業成長と学習の視点」「顧客の視点」から企業の業績を評価します。

・顧客の視点:マーケティング

・企業成長と学習の視点:組織人事

→この2つが「企業経営理論」の領域

・財務の視点:財務・会計

・業務プロセスの視点:調達→生産→販売

→こちらが「運営管理」の領域

 

かつては「財務的視点」から業績を評価していました。

ですが、財務的視点は「過去の業績のみ」を表すため、それだけでは不十分です。

→バランス・スコアカードというモノが「コンサルタントの商売道具」で経営計画をやった時に「4つの視点」から「経営計画を評価」していくためのツールなのです。

 

「企業成長と学習の視点」や「顧客の視点」などの「将来を見通した視点」から業績を評価する必要があります。

4つの視点を有機的に結合し、将来のあるべき姿や経営ビジョンを実現するための指標を設定します。

 

・ベンチマーキング


⇒経営や業務・ビジネスプロセスの非効率な部分を改善するため、他分野における優良事例を探し出して分析し、それを指標(ベンチマーク)に自社の活動を測定・評価して、変革を進める経営改善手法のこと。

→一言で言えば「他社の優良事例を参考にする」という事です

 

・経営目的と経営目標の違い


経営目的・・・企業の将来像を抽象的・長期的に描くものです。
経営目標・・・企業の将来像を具体的・短期的・定量的に描くものです。

→「経営目標」は「定量的」の中には「期間」も含まれている

例えば、「○○年でシェア30%」「○○年までに売上5億円」など

 

今回は主に「経営計画」に関連した内容がほとんどでした。

初めて見るような用語も多く出てきましたので繰り返し復習していくことが大事だと感じます。

 

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