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全社(企業)戦略:中小企業診断士資格【企業経営理論】

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こんにちは

クローバーです^^

 

今回の中小企業診断士資格の勉強のまとめは「企業経営理論」で主に「全社(企業)戦略」です。

 

全社(企業)戦略は「戦略」の中でも核となる部分になり、2次試験でも使われる項目なので「暗記」ではなく「理解」が必要です。

 

【目次】

 

 

 

 経営戦略の策定

経営戦略の定義と意義

⇒経営戦略は、企業が目指すあるべき姿(目的や目標)を達成するため、企業行動への方向性や指針を与えるものです。

 

経営戦略とは、変動する経営環境に対して、企業を革新的に適用させる機能を持つものと言い換えることもできます。

 

企業がゴーイングコンサーン(継続企業体)として持続して発展していくためには、環境変化に適応する努力が不可欠となります。その努力なくしては競争力が弱まってしまい、やがて衰退し淘汰される危険さえあります。激動する外部環境において、企業が長期的・継続的に発展していくには、効果的な経営戦略が絶対に必要です。

→周りの環境は絶えず変化しているので経営戦略をしっかり立てなくはいけないという事です。

 

・経営戦略の概念

経営戦略の概念にはさまざまなものがあります。

①戦略の5つの類型

ミンツバーグは、経営戦略の概念を次の5つの類型に整理しています。

 

1:計画(Plan)としての戦略

第1に「計画(Plan)」としての経営戦略の概念です。この戦略の概念は目標を達成するための行為のコースや、状況に対処するための行動指針を意味しています。

 

2:策略(Ploy)としての戦略

第2に、戦略は、特定の競争状況において競合者を出し抜くための具体的な計略を指します。

 

3:パターン(Pattern)としての戦略前もって意図するか否かに関わりなく意思決定や行為の流れに見られる整合性に注目します。

 

4:位置(Position)としての戦略環境における位置を規定する方法を意味しています。

 

5:視野(Perspective)としての戦略「世界観」とか「ビジョン」「コンセプト」あるいは軍事用語における「グランド・デザイン」に相当する経営戦略の概念です。

 

・経営戦略の構成要素

経営戦略は①ドメインの定義、②資源展開、③競争優位性、④シナジーの4つの構成要素からなるとされています。

→この4つを考えて経営戦略を立てて行かなくてはいけないという事です。

 

①ドメインの定義

企業(事業)の領域を決定することです。

ドメインを定義することによって向かうべき方向が示され、自らが競争相手と戦う土俵を定めることができます。

→後の項目で時間を取ってやっていくのでここではさらっと進んで行きます。

 

②資源展開

自社が長期的・継続的に発展していくために、経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)をどのようにして蓄積し、配分いくかということです。

「経営資源」をうまく活かせるような経営戦略を立てましょう。という事です。

 

なお、資源展開によって、コア・コンピタンス(中核的能力)を形成し、持続的競争優位性を保とうとする考え方を、リソース・ベースド・ビューといいます。

※「コア・コンピタンス」「リソース・ペースド・ビュー」の2つの言葉はしっかり覚えておきましょう。

 

・コア・コンピタンス:他社がマネ(模倣)できない自社の核となる(技術などの)資源。

経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)をうまく使って「自社の核(他社のマネできない)」を作る

・リソース・ベースド・ビュー:ヒト・モノ・カネ・情報をうまく使ってコア・コンピタンスを形成して「持続的優位性を保とう」とする考え方を言います。

そしてこれに対局する考え方が「ポジショニング・ビュー」です。

・ポジショニング・ビュー:外の競争者との関係から戦略を考えていく

⇒リソース・ベースド・ビュー:内部(自社)的視点から戦略を考える

 

・コア・コンピタンス

⇒他社がマネ(模倣)できない、自社の核となる(技術などの)資源

どのような資源でなくてはいけないかといいますと

「VRIO(ブリオ)」:自社の経営資源の分析方法

V:価値・・・その経営資源は経営目標の達成に有効か、価値を持っているか

R:希少性・・・その経営資源は希少性を持っているか

I:模倣可能性・・・その経営資源は模倣されにくいか

O:組織・・・経営資源を最大限に活かす事が出来る組織づくりが出来ているか

→この4つの視点から「経営資源の競争力」を分析していく

→これが「リソース・ベースド・ビュー」の考え方

 

③競争優位性

ドメインの決定と資源展開を通じて、競争者に対して築く独自性のことをいいます。

 

④シナジー

ドメインの決定や資源展開を通じて求める相乗効果のことです。

新規事業を行うとき、既存の生産設備、販売経路、技術などを利用することによって得られる相乗効果のことをいいます。

→試験にもしょっちゅう出てきます。戦略を立てる時にシナジーをどう使うかが重要にになります。

 

 

4.階層別経営戦略

企業内では企業全体、事業部全体、特定の製品についてなど様々なレベルで戦略が策定されています。企業経営の中で経営戦略は一つではありません。

階層別経営戦略とは、こうした企業内で階層をなして策定される戦略を指したもので、その対象とする範囲により分類することができます。

 

①全社戦略(企業戦略)

全社戦略とは配下にある事業部を含み、企業全体に関わる戦略のことをいいます。

全社戦略では自社の経営理念に基づきビジョンを設定し、そのビジョンを実現するための道筋/手段として戦略を決定します。

全社戦略にとって主要な構成要素は、ドメインの決定と資源展開となります。

 

②事業戦略

事業戦略とは、全社戦略の下で展開される各事業部ごとの戦略であり、全社戦略の方向性に沿って策定されるものです。

事業戦略は、多くの場合、特定の事業分野において競争企業との間に競争優位を確保することが目的となっているため、競争戦略と位置づけることができます。

従って、主要な構成要素は資源展開と競争優位性となります。

→「各事業部ごとの戦略」とあるように「一つひとつの事業」でどうやって競争していくかがポイントになります。

 

③機能別戦略

機能別戦略とは事業戦略を効率的に遂行するために部門別(製品開発、生産、マーケティング、営業等)ごとに策定される戦略のことです。

 

経営戦略の階層(レベル)と重要な構成要素

全社戦略:ドメイン◎:資源展開◎:競争優位〇:シナジー〇

事業戦略:ドメイン〇:資源展開◎:競争優位◎:シナジー〇

機能別戦略:ドメイン〇:資源展開◎:競争優位〇:シナジー◎

 

すべてに共通しているのは「資源展開(資源とは経営資源)」

全社戦略では「ドメイン」を決める

事業戦略では「競争優位」→他社と比べてどこを優位にしていくのか

機能別戦略では「シナジー」→上位戦略での決定でどのようなシナジーを発揮できるか

というのが「階層別の重要決定事項」です。

 

という感じでこのあたりの事は2次試験に直結しているような内容も多くあるので、しっかり復習していきたいですね^^

 

私が中小企業診断士の試験合格のために学習している通信講座はこちら

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今回の動画は「金運・商売繁盛のパワースポット」の雷電稲荷神社の動画です^^

 


靖国神社と桜~Cherry Blossoms at Yasukuni Shrine in Tokyo, Japan~

 

ご覧いただいたすべての人に幸運が訪れますように♪