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中小企業診断士試験:内部・外部環境分析:SWOT分析【企業経営理論】

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こんにちは

クローバーです^^

 

今回の中小企業診断士試験のまとめの内容は「企業経営理論」の「戦略策定プロセス」などです。

 

【目次】

 

 

 

戦略策定プロセス

経営戦略を策定する際には、「経営理念やビジョン」を実現するため、選択する活動の範囲を決めて、外部環境と自社の経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)に基づく「強み」「弱み」などの内部環境を分析し、いくつかの戦略代替案(経営戦略の方向)を立てて、選択する戦略を決定します。

 

「企業理念」(→「こういう会社にしたい」というような経営者の想い)

  ↓

「ビジョン」(→「○○年で売上何%伸ばす」など)

  ↓

「SWOT分析」

という流れになります。

 

SWOT分析とは

内部環境(自社)

強み(Strength)と弱み(Weakness)

外部環境(環境)

機会(Opportunity)と脅威(Threat)を合わせて分析する手法

 

戦略代替案の策定

→どういう戦略モデルが妥当なのか

 ↓

戦略の選択

→戦略は無数にあるうちから「一つ」しか選べない

 ↓

戦略の実行

→選んだ戦略を実行

 ↓

戦略の評価

→フィードバック、評価

 

外部環境分析と内部環境分析

経営戦略を策定していくには、企業を取り巻く内外の環境を正しく認識することが重要です。

企業を取り巻く「内外の環境」とは、「外部環境」と、企業の「内部環境」の2つがあります。その中の「内部環境」には「その企業自身」も入ります。

 

外部環境とは:主に人口統計・政治・経済・環境

内部環境とは:主に経営資源(人、モノ、金、情報)

 

1:外部環境分析

人口統計・政治・経済・環境・消費者市場・業界・同業他社など、「外部環境」を分析することによって、自社に有利に展開して自社の事業機会を広げるチャンスとなるものや、競争の激化が予想され、自社にとって脅威となるものを見極めなければなりません。

⇒「外部環境」というのは「2重構造」になっています。

・マクロ的外部環境:社会・経済情勢法的・社会的・経済的規制

・ミクロ的外部環境:消費者 業界

 

例えば「中高齢者層に強い品ぞろえのデパート」があるとします。

そして、マクロ的外部環境を調べると「高齢化」という事がわかります。

「SWOT分析」で言えばそのデパートは「強み」という事になります。

その時にミクロ的外部環境を見てみます。

 

「中高齢者層に強い品揃えのデパート」という仮定なので

「機会(Opportunity)」:顧客増

となります。半面、「高齢化」を「機会」と感じている企業が多ければ

 「脅威(Threat)」:競合の増加

という事になります。

 

という事で「マクロレベル」では同じ状況でも「ミクロレベル」で見ると違いが出てくる。という事なのです。

 

2:内部環境分析

⇒内部環境分析とは、自社と他社(競合)を比較て企業内部にある「ヒト、モノ、金、情報」など経営資源の「強み(Strength)」と「弱み(Weakness)」を分析することです。

 

 

3C分析

 3C 分析は、市場(顧客)分析(Customer)、自社分析(Company)、競合分析(Competitor)の3つを分析るすることです。

 

この「3C」のうち

・顧客(Customer)・・・内部環境分析

⇒技術力・販売力・ブランド力・シェア・収益性・売上高・組織・人材

・競合(Competitor)・・・外部環境分析

⇒市場規模・成長性・購買行動・ニーズ

・自社(Company)・・・外部環境分析

⇒寡占度・参入障壁・強み・弱み

という形になっています。

 

SWOT分析

⇒SWOT分析とは外部環境の機会(O)や脅威(T)を発見して内部環境の強み(S)と弱み(W)を評価し方向性を導きだすことです。

SWOT分析で4つの要素を組み合わせることで、強みを使って脅威からの影響を軽減したり、機会をものにするため弱みを補強するなど、自社にとっての事業機会を導きやすくなります。

 

  好影響 悪影響
内部環境 強み
(Strengths)
弱み
(Weaknesses)
外部環境 機会
(Opportunities)
脅威
(Threats)

 

クロスSWOT分析 

  機会(Opportunities) 脅威(Threats)
強み(Strengths) 自社の強みで
取り込むことのできる事
自社の強みで
脅威を回避できないか?
弱み(Weaknesses) 自社の弱みで事業機会を
取りこぼさないためには何が必要か?
脅威と弱みの遭遇により、
最悪の事態を招かないためには何が必要か?

例えば「強み」と「脅威」がクロスするところでは「自社の強みで脅威を回避できないか?」となっています。

その場合は「自社に強みはあるが、競合で強いところが出てきている」という事になり、「強い競合は避けて強みで勝負する(=市場を絞り込む)」という事です。

 

【SWOT分析】

強み:活用する

弱み:克服する

機会:捉える

脅威:回避する

という4つの内容と対応策を理解しておくことが大事です。

特に「脅威」などは「脅威を捉えて真正面から勝負する」というと、いかにも勇ましいのですが、個人商店が大型スーパーと真正面から勝負しても勝ち目がないので「回避し、新たに戦略を練る」という事になるのです。

 

・.戦略代替案の策定

外部環境分析と内部環境分析をした後に、現状の認識と自社が目指す方向性の差を埋めるために、分析に基づいた戦略代替案が作成されます。そしてその時点で最良の戦略を選択することになります。

 

・戦略の評価

選択した戦略を実行した場合でも、外部環境の変化や自社の経営資源の変化などで、当初の想定通りにはいかず、評価を行った上で戦略の転換を余儀なくされる場合もあります。

通常戦略を具体化する場合は、期間別の経営計画(中長期・短期)を立てて実行することが多く、それらの修正も必要となります。予め不測の事態を想定したコンテンジェンシー・プランを策定しておく場合もありますが、費用面など様々な面から困難も予想されます。

また、環境変化が激しい場合は、毎年のように計画を見直していくローリング・プランを策定する場合もあります。このように、企業は常に自社の戦略と現状認識とのギャップを注視し、組織内での共有化を図っていく必要があります。

 

という感じでこのあたりの事は2次試験に直結しているような内容も多くあるので、しっかり復習していきたいですね^^

 

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今回の動画は「縁結び・商売繁盛のパワースポット」の真鶴貴船神社の動画です^^

 


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ご覧いただいたすべての人に幸運が訪れますように♪