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【稲盛経営哲学が教えるもの:利他の心が人生をひらく】大田嘉仁氏・森島朋三氏の名言・格言集

 

こんにちは

クローバーです^^

 

今回は大田嘉仁氏・森島朋三氏の人間学やビジネスなどの名言・格言集です^^

 

【目次】

 

 

 

森島朋三氏の人間学やビジネスなどの名言・格言集

・立命館大学には、MBAなどは既にあったのですが、経営者になる一歩手前くらいの若い人たちと交流したいと思いまして、そのために学ぶべき大切なことは何だろうと考えていたんです。(中略)

それで経営者にも「哲学」が必要ではないかと、経営哲学をどう考えるのか、あるいは歴史をどう見るのかについて共に学ぶ西園寺塾を開こうということになったんです。

 

・稲盛(和夫)さん第二電電(現・KDDI)をつくられた時の話でしたが、事業を成功させるためには社会に役立つかどうか、「大義」が大事なんだと。それから私自身、稲盛さんにどうすれば近づけるのか何十年と考えてきました。

 

・私たちは教育・研究機関ですので、どうしても子供たちの学力を高めることが最大の目的になってしまいがちです。しかし、子供たちの学力を高めるには、やっぱり「利他の心」というか、志が大切なんですね。また教える側も人間として然るべきものを持っていないと子供たちはついてきてくれません。

 

・私は研修制度は生かし方が大切だと思います。研修はある意味、内発的ではなく、外から社員の意識を変えようとするものです。研修で一時的に社員の心を変えることができても、その継続は非常に難しいということを今回のJALの事例は教えてくれたと思うんです。

 

・私は将来、教育に携わりたい、教職に就きたいと思っていました。なぜそうなったかというと、小学校の担任の先生が、あまり勉強熱心ではなかった私に「森島君は、やればできる」と、さらに学ぶことの意義を教えてくださったからなんですね。

先生が励ましてくださったことで、次第に成績も上がっていき、「教育は大事だ」という思いを強く抱くようになったんです。

 

・やっぱり、大義、利他というか、自分の大学だけではなく、京都の大学全体のことを考えて行動していくと、「それ面白いね」「こうしてみたら」などと、助けてくれる人が必ず現れるんですね。

 

・仕事をする中で大義の大切さを実感していましたから、稲盛さんの大義や利他の考え方に出逢った時は、心の中に本当に「稲妻」が落ちたような気がしました。

 

・ある時、「人の一生は重き荷を負うて遠き道を行くが如し」という徳川家康の言葉を知ったのですが、父の言葉(「人生、仕事はいいことばかりやないで。それに耐えていくのが人生、仕事や」「若い時の苦労は買うてでもせい」)にも通じるものがあってとても感動しました。あの家康でさえそうなんだと。父の言葉、家康の言葉はいまも座右の銘として自分の戒めにしています。

 

・物事を実行する際には、可能性を信じることが本当に大切だと思います。だから、大学の体育会の学生たちにも、試合前なんかに「自分を信じよう。絶対勝てると思い込むことが大切」といつも声を掛けるんです。そこまで自分の気持ちを高めないと物事は成し遂げられないと思うんですね。

 

・リーダーは、その組織の中で最も考える人でなければなりません。稲盛(和夫)さんもJALの再建だけではなく、第二電電などをつくる際にも、考えに考えた上に理想像というもの、人々のためになるという大義が自分の中に落ちてきたから、実現に向けてがむしゃらに進んだと思うんです。

誰よりも考える、それがいまも昔も変わらないリーダーの条件ではないでしょうか。

 

・最近はコミュニケーションが大事だなと強く感じています。組織においては、ディスコミュニケーションが原因で不信感が生まれたり、不満が起きたりするわけです。私の経験でも、コミュニケーションがなかったために大きな問題に発展したということがありました。ですから、風通しのよい組織を作ることはリーダーの一つの大きな責任だと思います。

 

・私は四十代の時、五十代前半の時、そして五十六歳で理事長になった時の三回、それぞれ別の方から「『貞観政要』を読みなさい」と言われました。『貞観政要』は簡明かつ本質的なことを説いているんですね。要は上に立つ人間は周りと部下を信用してコミュニケーションをきちん図ることが大事なんだよと。

 

・私が稲盛(和夫)さんから一番学んだことはと言えば、やっぱり、大義を持って行動することであり、利他でしょう。

 

・家康は「志の強さ」があれば何事も成すことができると言っている。私もその志の強さを持ち続けて、これからも力を尽くしていきたいですね。

 

 

 

大田嘉仁氏の人間学やビジネスなどの名言・格言集

・ある母親が子供に、「将来少しでもいい会社に就職するために勉強しなさい」と言ってもいうことを聞かなかった。しかし「世の中の困っている人を助けてあげる人になってほしい」と伝えたら、一所懸命に勉強するようになった、そういうことを実際に経験しているからだと。

 

・『JALの奇跡(大田嘉仁氏著)』にはいくつもの視点があるんですが、まず伝えたかったことは、本来人間というのは真善美という基本的な価値観を追い求める素晴らしい存在であるのに、JALの方々はそれをなかなか発動できなかった。しかし稲盛(和夫)さんの善き思いが、そうした人たちの心に本来の美しいものに戻していったということです。

 

・一つは目には見えないものの大切さです。私たちは学歴や資格、技術など、目に見える能力を評価し、心の有りようのような見えないものは評価したがりません。

しかし稲盛(和夫)さんの成功方程式「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」にあるように、人間にとって最も大切なのは考え方であり、熱意なんだと。

 

・この本(『JALの奇跡』大田嘉仁氏著)で私が強調したかったのは、人間の心はもともと素晴らしいものではあるけれど、一方で弱く、脆いものであり、何もしなければ悪いほうに簡単に変わってしまうということです。(中略)

稲盛(和夫)さんもJALの社員たちに、心は丁寧に手入れしておけば満開の綺麗な花が咲くけれど、それを怠ればすぐ雑草だらけになるんだと、よくおっしゃっていました。

 

・本(『JALの奇跡』)の中にも、「成功ほど人の心を惑わし、狂わせるものはない」と書きましたが、成功した時こそ、気を引き締め続けるようにしなくちゃならなんですね。

 

・成功しても、幹部が初心を忘れず厳しく自分を律しようと一所懸命努力し続けていれば、後に続く社員も同じようにするでしょう。逆にトップが少しでも慢心すると、それが何倍もの歪みとなって下に広がっていく。ですからトップの役割、幹部の役割というのは非常に重いんですね。

 

・一見厳しそうな職場環境でも、夢や好奇心があれば、人間は楽しく働けるんじゃないでしょうか。(中略)

人間は難しい課題があればあるだけ燃えるものだと思うんです。

 

・私は若い頃から、自分なりにエキサイトしながら前向き、ポジティブに仕事に取り組んでこられたのですが、周りを見ると、同じしんどい仕事でもそれをネガティブに捉える人もいるわけです。ですから、物事の考え方、姿勢が本当にすべてを決める、京セラで働いて心から実感しましたね。

 

・稲盛(和夫)さんの話をすると、生真面目で神様のような人だと思う方もいるかもしれませんが、その点は誤解してはいけないと思っています。

稲盛さんは非常に庶民的で冗談も言うし、とても明るい方です。人間の心の機微が本当によく分かっておられ、人への配慮も忘れない。素晴らしい経営者であり、実践者であると同時に、普通の人間としても奥の深い、温かく柔らかい人です。

 

・自分を信じるということが一番大事で、自分がちょっとでも自分を疑っていたら物事はうまくいきません。そして自分とともに仲間を信じる。仲間は必ずついてきてくれるという信頼感は組織運営のベースだろうと思います。

 

・私がよかったと思うのは、マスコミが報道していたように傲慢な人間だけがJALに集まっているわけがない、彼らも普通の人間なのだから、きっと自分の会社をよくしたい、いい人生を送りたいと思っているはずだと信じることができたことです。

稲盛(和夫)さんも、社員を信じることができなければ、組織を運営することはできないとおっしゃっていますが、JALの社員を疑っても、全員を入れ替えることはできないわけです。ですから、幹部を含め、目の前にいる社員は必ず私たちの思いを分かってくれるはずだ、そう信じなければ何もできなかった。

 

・稲盛(和夫)さんも私も、ごく自然にここにいるJALの社員たちに幸せな人生を送ってほしいとの思いで、必死になって再建に取り組みました。そういう大義、善き思いがあれば、たとえ表面的に反対があったとしても、最後は必ずついてきてくれるんです。

 

・他社で意識改革がうまくいかない事例を見ると、安易に外部の教材を使ったり、単に有名な講師を呼んだり、コンサルタントに丸投げしたりしています。自社の文化は自社でつくる、これはどんな組織においても当てはまることだと思います。

 

・人は上に立つと独善的になりやすく、自分では一所懸命善いことをしていると思っていても、周りから見たら独りよがりに思われていることがよくあります。そこは最後は自分自身で戒めていくしかないのですね。

 

・普通は、与えられた仕事以上のことをやろうとすると、負担も大きいし、周りからはおせっかいと思われ、自分が損するからと躊躇すると思うんです。

でも、稲盛(和夫)さんの考え方は違う。それは自分が成長するチャンスでもあると前向きに考える。

 

・稲盛(和夫)さんの大きな愛を別の言葉で表現すれば「敬天愛人」であろうと思います。つまり、天から見ても誰から見ても、恥ずかしくない正しいことをしよう。それを実現するために、人間を愛する、人間を大切にする経営をしようということです。

 

・純粋な善き思い、強い志を不遇な時代が五年続こうが、十年続こうが、持ち続ける人は必ずあらゆる枠を破って社会的にも大きなことを成し遂げられるでしょうし、充実した人生を送ることができるのでしょう。