こんにちは
クローバーです^^
今回は小久保裕紀氏・長尾瞳氏の人間学やビジネスなどの名言・格言集です^^
【目次】
小久保裕紀氏の人間学やビジネスなどの名言・格言集
・オールスターの試合前、イチローと二人で外野をランニングしながら、彼に「モチベーションって下がらないの?」と尋ねました。「小久保さんは数字を残すためだけに野球をやっているんですか?」「まぁ残さないとレギュラーを奪われるし・・・」
すると、イチローは私の目を見つめながらこう言ったのです。「僕は心の中で磨き上げたい"石”がある。それを野球を通じて輝かせたい」
衝撃でした。それまでは成績を残す、得点を稼ぐ、有名になることばかりを考えていたのですが、この日を境に、野球の練習をしているだけではダメ、もっと自分を高めなければいけないと思い至りました。
・(自分を高めることに対して)心掛けたのは一人の時間の使い方。空いている時間は読書をすると決め、毎日実践しました。野球を通して人間力を鍛えるというスイッチが入ったのは、彼(イチロー)の言葉があったからこそです。
・大スランプに陥っていた私のもとに、二人の方から全く同じ本が同じ時期に届いたのです。それも野球に関する本ではなく、経営コンサルタントの草分けとして知られる船井幸雄先生の『エヴァへの道』。
こんな偶然が重なるとは何かのメッセージに違いない。そう思い読破して以来、船井先生のファンになり、ほとんどすべての著書とその中で紹介されている他の方の本を渉猟しました。
・「人生に起こることはすべて必然で必要だ。しかもベストなタイミングで訪れている」
船井(幸雄)先生のこの言葉は単に心を鼓舞されるだけに留まらず、次第に私の人生観へと昇華していきました。
・二〇一七年三月のWBC(ワールド・クラシック・ベースボール)が終わった時に、あの負けのおかげでいまがあると胸を張って言えるよう、ベストを尽くそうと心に誓いました。自分に何が足りなかったのかを徹底的にダメ出ししてもらい、準備の甘さや危機管理能力の欠如など、リーダーとして未熟な部分を一つひとつ改善していくことで、紙一重の試合に勝ち上がっていったのです。
・若い時の苦労は買ってでもしなさいとよく言われますが、若い時しかクリアできないチャレンジというものがあります。そこから遠ざかったり逃げたりすると、必ず後々ツケが回ってくるもの。三十歳を過ぎてからでは遅い。体力的な衰えはもとより、余計な知識や経験が入って、どうせ自分はダメなんだ、この程度のレベルなんだと秤ができてしまうからです。
・過去に困難なこと、辛いことを乗り越えた人ほど、未来への一歩を踏み出すことができる。これは私の実感です。ゆえに、二十代の時期は目の前にあること、いまやるべきことに対し、自分の持っている力を“出し切る”ことが何より大切だと思っています。
・王貞治監督から教わったのも、「練習の時に楽をするな。苦しめ。体を百二十%使え」ということでした。例えば個人ノックを受けている時、一時間くらいやらされるのかと思い、最初から体力を温存している選手は、いくらやっても身になりません。常に全力でボールを追う。たとえに二十球でへとへとになって倒れたとしても、その姿勢を続ける選手は確実に上達していく。
・打撃練習でも、七割くらいの力でバッティングをしている選手は絶対に伸びません。そうではなく、来た球をどれだけ強く振って遠くに飛ばすか。百の力を出し続け、一球一球を真剣に打つ選手は間違いなく成長していく。
ですから、いまの私は若いプロの選手たちに「計算するな。出し切れ」と伝えています。
・最近、入社数年で転職する人が増えていると聞きます。それを全否定るつもりはありません。ただし、転職するならば、まずは現在勤めている会社で必要とされる人材となり、周囲から惜しまれて辞めるべきだと思います。そうでなければ、他の会社に行っても活躍できないでしょう。いまいる場で必要とされる人材になるには、やはり出し切ることが不可欠です。
・イチローも引退会見の時に、「他人よりも頑張ったということはとても言えない。ただ、結果を残すために自分なりに積み重ねてきたということははっきり言える」と答えていたように、私の場合も、もちろんこのライバルには負けたくないという思いで練習していましたが、最大のライバルは過去の自分でした。
・これまでの野球人生を振り返り、一つ誇れるものがあるとすれば、自分との約束を守り続けてきたということです。監督や親が見ているかどうかは関係なく、自分が決めたことはやる。人が見ていなくてもお天道様が見ているし、自分の心が見ている。そう考えていました。(中略)
その中身や立場や年代によって変わってきますが、自分との約束を裏切らないという一点は貫き通してきました。自分との約束を愚直に守り続けることが人間力の向上に繋がっていくと確信しています。
長尾瞳氏の人間学やビジネスなどの名言・格言集
・食事をつくることは単なる趣味の延長ではなく、「食べることは生きること」に直結していて、受験勉強とも切り離せないものだからこそ、食事を適当に済ませている塾生たちが多いのを見かねて、わざわざご飯をつくっていたんです。それだけ(十代の時に通っていた学習塾の)先生は食をとても大切にしていました。
・大学受験は、コツコツ地道な努力が求められ、人間の本質的な部分と向き合わなくてはならない自分との戦いです。塾生たちが落ち込むと先生は「皆、できることなら受験勉強はしたくないだろう。でも一所懸命やれば忍耐がつく。これはお金では買えない財産だ。あなたにたちが二十代、三十代になり、社会人になって今とは違う困難とぶつかった時、逃げずに壁を乗り越えられるようになる。受験勉強は、そんな人間の土台を作ってくれるんだよ」(中略)と話をしてくださるわけです。
・「誰かの役に立てるのが本当の学問。そう考えたら勉強は一時のものではなく、生涯楽しめるものになり、無限の未来と可能性が広がっている」などと(当時通っていた学習塾の先生が)話をしてくださるわけです。先生の話を聞くと、まるで頭のいい人の感覚が流入してくるようでモチベーションが一気に上がり、勉強が楽しくなる。塾には近所の方もよく人生相談に来られてました。
・(当時通っていた学習塾の先生の)こんな言葉も覚えています。「十年後の自分がどうなっていたいか、一生かけても達成できるか分からないような大きな夢(ゴール)をもったらいい」「一、二年先の自分は想像しやすいでしょ。でも十年先の具体的な自分の姿はパッと浮かんでこない。だからよい。ボヤっとした妄想に留めず、臨場感をもってイメージし、そこから現在まで逆算していけば、いまの自分が何をすればよいかが見えてくるんだよ」と。
・勉強する。食べる。泣く。笑う。掃除する。歩く。日常の中で我われが当たり前に行う一つ一つのことから、(十代の頃に通っていた学習塾の)先生のように人生を語れて、苦しんでいる人を救える、幸せにできる人になりたい、それが私の夢になっていきました。
・集めた資金で「さあ、小中の塾をやるぞ!」となったのですが、結局立ち上げたのは飲食店「御食事処ゆにわ」でした。というのも、いくら志があっても、自分たちの日々の食事が疎かになれば道半ばに終わる。だから、まず私たちがきちんと食事ができる場所を確保しようということになったんです。
・(経営者としてどのようなことを心掛けているかという質問に)いま出会う目の前の人とどういう関係を築き、どういう生き方を貫いてきたか。その生き様がよくも悪くも未来をつくります。いまの幸せは、先人がつくってきた歴史の上に成り立ち、言い換えれば多くの犠牲の上に私たちの幸せが成り立っているということです。
・私が経営者として自分に努めているのは、孔子の説いた三徳「智・仁・勇」を兼備することです。「智」は智慧の智であり、学ぶ力。何歳になっても学び続けること。学ぶことが智慧となり、それによって誰かを救ったり導いたりするために必要なものだからです。
「仁」は月並みな言葉でいえば人を慈しむことですが、多過ぎては情に偏り独りよがりになる。しかし、少なすぎれば冷酷非情になる。常に揺れ動く人の心、人間の本質を見つめながら、その中庸をもって人と接する真の慈しみ、即ち愛情というものにもっとも近い姿だと思います。最後の「勇」は読んで字の如く勇気。忍耐力であります。大切な人を守るため、仲間を守るために使うものです。
未知の世界へ挑戦する時、怖いと思う時であっても大切な人を守るためなら湧き出てくる力です。
・失敗することも後悔することも多いです。だけど私たちは『易経』の言葉「終日(しゅうじつ)乾乾(けんけん)夕べに惕若(てきじゃく)」とあるように、「きょう一日頑張るぞ!」と一所懸命生きる。そして一日が終わると至らぬところを反省する。だけどまた明日は、きょうよりもっとよくしよう。一足飛びにはいかずとも前進する。この積み重ねを地味ではありますが、一番大事にしてきました。