こんにちは
クローバーです^^
今回は丸岡守氏・小川明彦氏・荒井桂氏の人間学やビジネスなどの名言・格言集です^^
【目次】
丸岡守氏(スーパーまるおか社長)の人間学やビジネスなどの名言・格言集
・子供の頃、父に連れられて市場に仕入れに行くでしょう。ミカン一つにしてもいろいろな種類が並んでいますね。父は「どう見てもこっちがおいしいのに」と思うほうを選ばない。「田舎では、高いのは売れないんだ」と、あまり品質がよくないミカンばかり選んでしまう。そういう父を見ながら「高くて質のよい商品を売らなきゃ駄目だな。俺なら自分が食べたいものを選ぶんだけど」と思っていました。
・(三十歳になる前に参加した商業界のセミナーの参加者の)皆さん勉強熱心なのにはとにかく驚きましたが、一番衝撃的だったのは講師を務められていた倉本長治先生がおっしゃった「店は客のためにある」という言葉でした。私はそれまで商売は自分が儲けるためだけにあると思っていましたので、その間違いに気づかされて、懺悔、懺悔の時間でしたね。「店は客のためにある」という倉本先生の言葉は、私の商売に対する考えを百八十度変えてくれたと言っても過言ではありません。
・世の中にはウェーブがあって、これまでは大型店が盛況で小売店がどんどん衰退していく時代、これからは大型店が落ち目で、小型店が進出してくる時代です。大きな樹木が倒れると、それまで目立たなかった小木に日が当たる。小型店にとっては大きなチャンスの時代と言えるでしょう。
もちろん、小さいからといってチャンスがあるわけではない。そこには何らかの店の特徴がなければいけません。
・日本人は自分たちの文化の価値を忘れてしまったかのように思えてなりません。せっかくいいものをつくりながら、売れないから安くしよう、安くしないと売れないと考える。そういう人があまりに多すぎて、それが子供たちの心までに影響を及ぼしているのは、恐ろしいことですね。
・経営というものは常にピンチ、ピンチの連続で、それを何とか乗り越えようとするところに、いろいろな知恵が生まれるのだと思います。
・独自のアイディアがあれば、中小の店舗にとっていまチャンスが到来していると思います。チャンスを掴めない一つの原因はほとんどの店が大手の物真似になっているからです。大手と同じやり方に疑問を感じない。いかに安く売るかという一円の勝負をする、同じようなチラシを配布する。それじゃ魅力はないですね。
・お客様との信頼関係は一朝一夕に築けるものではありません。私どもも長いことかけて独自の販売方法を定着させてきました。ここ十年間ほどは、「社長推薦の品」と書かれたシールをつくって、あまり売れそうもない、だけど知られていないだけでとてもおいしい商品に貼っています。いわば品質保証マークみたいなものですが、それを貼っただけで、中身も吟味せずに買っていく方が多くいらっしゃいます。
・江戸末期から明治初期の日本食が一番理想的だったといわれますが、その日本食が戦後はめちゃくちゃになってしまいました。ひもじい思いをした日本人はジャンク・フードでもなんでも口にするようになり、きちんと出汁を取って最高に体にいい日本食の素晴らしさを忘れてしまったんです。
小川明彦氏(大津屋社長)の人間学やビジネスなどの名言・格言集
・普通のコンビニを始めた当初、忙しく車であちこち飛び回りながら、お昼になると車の中でおにぎりを食べ、ペットボトルのお茶を飲んでいる自分を「侘しいな」と感じました。「事務所や自宅に戻る余裕もないような時、立ち寄ったコンビニで、しかも少しくつろぎながらゆっくり食事ができたらいいのに」と何度も思ったんです。
自分と同じように感じている人は他にもいるはずだ、自分がしてほしいことをすればいいんだと思ったことが、十五年前のオレボステーションの立ち上げに繋がりました。
・何かに挑戦しようとすると最初はなかなか先が見えませんが、「店は客のためにある」という言葉がベースにあることで、自分がやっていることは間違っていないという確信が生まれると思うんです。
・母の実家が江戸時代から四百年以上続く造り酒屋で、養子である父は銀行員でした。私は銀行員になるのが嫌で、だからといって大企業に進むのも気が乗らず、大きな三角形の底辺から上がっていく道よりも、実家の商いを継いで小さな三角形ですぐに幹部になる道を選びました。規模は小さくても自分で好きなように仕事をデザインしたいと考えたんです。
・儲けようと思うと、人件費や原材料を一円でも安く抑えてやろうという発想になり、それがコンビニを巡る昨今の様々な問題にも繋がっているわけですが、私たちはそういうやり方とは一線を画してきました。それでもありがたいことにコンビニ業界では平均客単価で全国二位、平均日販は三位に食い込んでいます。
・私たちも質のよい商品を提供し、安売りはしない主義ですから共感できますね。高く買うことは、それだけ仕入れ先を尊重することです。自分たちの価値を認めてくれているわけですから、そこによき人間関係が生まれることにもなります。
・経営者として何が一番苦労かといいますと、やはり新業態を生み出し続けることですね。
誰も知らないコンビニをつくった時も、次に店内調理を始めた時も、それからダイニング・コンビニにした時も、その節目も最初はなかなか理解されないんです。お客様が集まらないから食材も廃棄ロスが溜まって社員までもが「こんなこと、もうやめませんか」といい始める。
・自分のやり方は正しいと信じてずっと我慢して続けていると、いつの間にかお客様が増えてきて、売り上げの主軸になっていく。その時にようやく「我慢したおかげで、いまがある」と喜べるようになるんです。これまでそのことの繰り返しでした。
・一言で我慢といっても我慢のしどころがあるんですね。非常に微妙な難しい課題を成し遂げようとしている時に、何よりも大切なのは社員を味方につけることです。
・これからの中小企業のあり方を考えた時、人口が減って魅力を感じさせる新しい業態を打ち出すことはとても大切です。要は文化をつくる姿勢がないと駄目なんですね。文化をつくるには、トップも中間管理職も知識と忍耐力が必要です。無理だと思えるようなことも「何とか成功させる」という粘りですね。
・世の中が変わっていくと、その時々で求められる業態も変わっていきますから、それに柔軟に粘り強く対応できる人を育てなければなりません。残すべきはやはり人材なのだと思います。いい人材が育つことで社員、お客様、取引先との関係をWin-Winの三方よしの関係ができ、結果的に地域貢献できるようになるんです。
荒井桂氏の人間学やビジネスなどの名言・格言集
・天命について説明するのは極めて難しいのですが、「天が自分に賦与した使命」と解することができましょう。「五十にして天命を知る」とは、五十歳の頃には天命を自覚し、天運の存するところに安んずることができるようになったという孔子の回顧、述懐を読み解くことができます。
・「天命」について、古人は「徳命」「禄命」の二つに分けて説きました、「徳命」は我われが天から授かった道徳上の使命のことです。世の中にはこの徳命を授けられながら、それを知らず全うできない人が少なくありません。しかし、君子は常々その使命を畏れ慎んで完了すべく努力を続けていると『論語』は教えています。
「禄命」は我われが人生で遭遇する吉凶禍福のことです。これら人力ではいかんともし難い宿命に遭遇しながら、人事を尽くして禄命に安んずることもまた、天命を畏れることだというのです。
・人生には「宿命」「運命」「立命」の三つがあると言われますが、自分の努力では動かせないと諦めがちな宿命を動き変化する運命に変え、その運命を自分の力によって生かし「立命」にしていく、つまり、宿命、運命をいかにして立命に転換し、人生を開花させていくか。その極意を説いたのが『陰騭録(いんしつろく)』という書物なのです。
・「おまえの悟りは、極めて一面的で低級なものだ。人間にはたしかに運命というものがあるが、それは一生かかって探究しても分かるか分からぬかというものである。運命というものは学問によって限りなく知るるべきものであり、修行によって創造せらるるものである。つまり、運命とは天のなすべきものであるとともに、自らつくるものだ」(雲谷禅師)
・『陰騭録(いんしつろく)』には「功過格(こうかかく)」というユニークな考えがあります。善行(功)をすれば加点し、悪行(過)を犯せば減点する点数表のようなもので、こういう勧善懲悪のシンプルな方法が庶民道徳の向上に大きく貢献したことも確かだと思います。