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川島隆太氏・土屋秀宇氏の人間学やビジネスなどの名言・格言集

 

こんにちは

クローバーです^^

 

今回は川島隆太氏・土屋秀宇氏の人間学やビジネスなどの名言・格言集です^^

 

【目次】

 

 

 

川島隆太氏の人間学やビジネスなどの名言・格言集

・脳っていうのは、新しいことをしたり、難しいことをするとよく働くというのがこれまでの通念でした。ところが実験を通じて、脳は文章を読むときに見たこともないくらい活発に働いていることが分かったんです。そこで認知症の高齢者の方に文章を読んでもらう実験をしてみたら、薬を飲んでもよくならなかった方がよくなるという、奇跡のようなことが起こったんです。

 

・いまは仙台市の教育委員会と学術協定を結んでいて、市内の公立小学校に通う七万人のデータを十年近くにわたって追跡調査をしていましてね。そこからも読書習慣を持っている子の学力が明らかに高いというデータを得ているんです。

 

・脳の測定をさせてもらうと、読書習慣を持っている子は脳の発達がとてもいい。大脳の言語半球の神経線維という電線の連絡をする部分、ここの発達がすごくよくなっていることが分かりました。

 

・(読書習慣がある小学生と読書習慣がない小学生との)実際にどれだけ学力に差があるかといいますと、読書を全くしない子が平均点を超えるには家で毎日二時間勉強して、かつ睡眠を六時間から八時間キチっととらねばなりません。ところが読書を毎日する子たちは、家での勉強は一時間もあれば十分で、あとは睡眠さえとっていれば平均点は軽く超えてくるんです。さらに毎日一時間以上読書する子たちは、宿題さえしていれば、あとは適切な睡眠時間さえ確保されると楽々平均点は超える。それくらい激烈な学力の差が生まれることが分かったんです。

 

・僕自身が本格的に読書に取り組むようになったのは中学時代でした。当時は深夜ラジオが盛んで、番組に投稿するのが流行っていましてね。そこで読んでもらえるような文章を書くために乱読したんです(笑)。いい文章を書くためには、本をたくさん読まなければならない。という直感のようなものがあったんですよ。

 

・(読書に取り組み始めた中学時代にどんな本を読んでいたかというと)学校で推薦されていた井上靖のような作家から始まって、柴田錬三郎も芥川龍之介も全部読みました。ジャンルはバラバラですけど、気に入った作家の作品を全部読むのが僕の読み方なんです。

 

・とにかく勉強はしないで本ばっかり読んでいましたね。

ですから、(中略)実験で読書と学力の関係が分かった時に、そうかと思ったんですよ。勉強が嫌いだった僕でも人生が何とかなったのは、本をたくさん読んでいたからだと(笑)。

 

・脳科学的に見ても、読書を通じて語彙を蓄えるというのはとても大事なことです。

実験で一番驚いたのが、いわゆるクリエイティビティ、何か新しいものを創り出す創造性は脳のどこから生まれてくるのか調べたら、語彙を格納する部位と言葉を扱う部位が一番よく働いていたんです。それは言葉ではなく、イメージを膨らませて何かを生み出す時もそうなんですね。

ですから新しいものを創造する高次な活動も、すべてその人が語彙がもとになっているというのが実験を通じての僕の結論なんです。

 

・実はいま、読み聞かせプロジェクトというのをやっていまして、読み聞かせをする際の親子の脳をそれぞれ測ってみたんです。

すると驚いたことに、母親の脳は前頭葉の真ん中の相手を思いやる領域、コミュニケーションを司る領域が一番働いていたんですよ。親にとって読み聞かせというのは、文章を読むというより、子供に高次のコミュニケーションを仕掛けて反応を読み取る脳活動が活発になっていることが分かりました。

 

・幼い子への読み聞かせというのは、親が子供に心を寄せ、子供はそれを受けて感情を揺さぶられる、そういう作業だったことが脳科学で見えてきたんです。通常の文章を聴いている時の脳活動とは明らかに違う動きが見られるんですね。

 

・山形県の長井市で、幼稚園児のいるご家庭に本を提供して実験してましてね。読み聞かせを受けている子供たちは、やはり言葉を扱う能力が伸びていました。しかし一番大きな効果は、親の子育てのストレスがガクンと減るということだったんです。子供に読み聞かせをする時間が長ければ長いほど、それがデータにハッキリ現れるんですよ。

 

・スマホやタブレットの利用時間が長い子供たち約二百人の脳の発達を、MRI(磁気共鳴画像)を使って三年間調査したことがありましてね。利用頻度の少ない子はちゃんと三年分発達していたのに、利用頻度が高い子は脳の発達が止まっていました。言葉を司る前頭葉の発達が、右脳も左脳も止まってしまって、白質という情報伝達の役割を果たす部分も大脳全体にわたって発達が止まっていたんです。

 

・スマホやタブレットの利用時間が一日一時間未満、もしくは使わない子は特に影響がないんですが、それが一時間以上になると、利用時間に応じて学力に対するネガティブな影響が大きくなるんです。

 

・スマホやタブレットの使い過ぎは、明々白々に脳の発達を阻害しています。学力を含めてすべての能力がうまく発言できない状態に陥ってしまい、いくら勉強をしても、睡眠を十分とっても成績が上がらない。先ほどご紹介した読書の効果の逆です。

 

・いまの若い人たちは本を読めないんです。脳に本を読む体力がない。特にスマホ社会になってからは、集中力が三十秒続かないんです。

 

・読書をすると頭の中でいろんなイメージが膨らみますけど、それは未来に想いを馳せるいい訓練になると思います。人として一番大事なことは、未来にイメージを膨らませることだと僕は思っているんです。

 

・現代人の多くはいまを生きることで精いっぱいになっています。それでは犬や猫と変わりません。動物は過去や未来に想いを馳せることはありませんからね。多くの人はまさに動物化していて、いまがハッピーかどうかが行動原理になっているのを痛感するんです。

 

・読書をすれば先人の知恵に触れることができます。そしてもっと大きいのは、そこから新しいものを生み出していけることです。人類はこれまで、そうやって未来へ想いを馳せてきたからこそ発達してきたんです。

そういう意味で、いまの人類は発達を止める社会になっていて、そこに抗う一番大きな力を持っているのが読書だと僕は思っています。

 

 

 

土屋秀宇氏の人間学やビジネスなどの名言・格言集

・僕はそれまで読書の大切さを確信していましたけれど、残念ながら科学的根拠はありませんでした。ひたすら実践を続けていく中で、子供たちの表情が明るくなったり、喜びが現れることを唯一の手がかりにやってきましたから、川島(隆太)君に脳科学の観点から同署の効用を明らかにしていただいて百万の味方を得た思いでした。

 

・子供たちにぜひとも読書を習慣にしてほしいと思うのは、読書によって学力のみならず、徳性が顕著に養われることを実感しているからです。思いやりや感謝、尊敬、利他心、抑制といったような人間だけが持つ高次元の心の働きを僕は徳性と呼んでいるんですけど、これらが育つことが読書の何よりの効果ではないでしょうか。

 

・読み聞かせをすると子供たちは一所懸命聴くんですけど、それで読書する習慣が身に着くかというと、実はそうでもないんです。読み聞かせの唯一の欠点は、文字を読む力が育たないことです。幼児期のうちにいかにして自分で文字を読む力を養ってあげるかが大事です。

 

・読書には自分を知るという大切な効能もあります。本を通じて古今東西の優れた人物と触れ合い、対話することを通じて自分を知ることが出来るからです。

 

・子供たちを観ていて感じるのは、彼らが読書を通じて様々な言葉を自分たちの中に入力していくと、だんだんその言葉に宿る命が、子供たちをコントロールし始めていくように思うんです。逆に言えば、子供たちは入力された言葉を実現しようと心が働いてしまうように感じるのです。

 

・(読書を通じて)よい言葉をたくさん(自分たちの中に)入力した子供たちは、それを実現しようと心が働くから、結果として生き方が実現できる。そういう意味でも、子供たちに優れた人物の伝記やよい詩文に触れてもらうことは、とても意義があることではないかと僕は思うんです。