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髙橋英一氏(瓢亭第十四代目当主)の人間学やビジネスなどの名言・格言集

 

こんにちは

クローバーです^^

 

今回は髙橋英一氏(瓢亭第十四代目当主)の人間学やビジネスなどの名言・格言集です^^

 

【目次】

 

 

 

謙虚に、謙虚に

・(瓢亭の料理を気に入っていた松下幸之助さんは)あんなに偉い方ですけど、実に謙虚で質素な方で。母はそういう松下さんをものすごく尊敬していたものですから、私も松下さんのことをよう引き合いに出されて、とにかく偉そうにしたらあかん、謙虚に、謙虚にと言われてきました。

 

料理屋とデンボは大きくなったら潰れる

・よく家訓はありますかと聞かれるんですけど、本当にないんですよ。最初にも申し上げたように、奇抜なことはするなとか、当たり前のことを常識をもってせえとか、人の和を大切にせえとか、言われていたことはごくごく当たり前のことばかりでした。

 

・「料理屋とデンボ(昔はおできのことをデンボと言ったそう)は大きくなったら潰れる」という話は、父親ばかりでなく、同業の美濃吉の女将さんからも耳にタコができるくらい聞かされていました。(中略)

無茶したらあかん、贅沢をしたらあかんと。主人に能力があれば大きくしたって構わんでしょう。けど私は能力がないのが分かっているから(笑)、謙虚になれ、謙虚になれと常に頭を押さえられていました。

 

・(先代の自分の父親とそんなに年が変わらない当時の料理長や職人さんたちに、当時まだ二十八歳でお店を担ったので)言うことが通らんでも、しっかり話し合っているとお互いに分かってくるものです。いま思い返しても、未熟な私に皆ようしてくれました。

 

・私は若い時から自然体、平常心っていうものをすごく意識してきました。だから人とわだかまりもないし、誰とも同じようにお付き合いをする。店主になったからというても別に偉そうにするわけではないし、変わらずやってきたというのが正直なところです。

何より自然体でいなあかん、謙虚でいなあかんというのが私の一番の思いですから、それで皆とうまくやっていけたんやと思います。

 

・昔の野菜は元からある持ち味が美味しかったけど、いまの野菜は見てくればかりで昔のように美味しくはないですね。本当に美味しい野菜は、やっぱり料理の仕方でいかようにも生きてくる。

私が京の伝統野菜を復活させようという運動を起こしたのも、料理屋がこんなまずい野菜を使っていたらいかんという思いがあったからです。

 

 

 

器用な人より不器用な人

・(お店の若い人に)やっぱり一番うるさく言うのは、基礎をしっかり身につけるということですね。調理ももちろんやし、道具の使い方から、食器の組み合わせから、基礎がしっかりせんとええ加減なことになるから、そこをまず一番うるさく言うんです。

 

・(伸びていく人は)これまでの経験から言うと、何でも器用にこなすような人は長続きせんと転々とする。反対に、不器用でも牛みたいに黙々と打ち込む人は、地道に育っていくというところがありますね。

 

・最近の若い子の中には、寮に入っても皆と打ち解けない子が多いけれども、あれはいけませんね。やっぱり仲間とは心を開いて和気藹々とやってほしい。

 

・例えば宅配便で荷物が一つ届きますね。私なら運転手さんに「ご苦労さんです」とか「車に気をつけて」とか、何かしら声を掛けるわけです。人によっては「何でそこまでしなければならんのか」と言うけど、それは気持ちの問題でね。その辺のところがよう理解できずに、人が来ても知らん顔をしている子がいまは多いんです。

 

・店に来る子は一人ひとり性格が違いますけど、私はいつも人格形成に重きを置いて指導しています。なかなか分かりにくいことですけど、そこが一番大事なところやないかと思うわけです。

 

日常の中で自分を成長させていく

・最初は同じ失敗を何度もやるわけです。そやから、同じことで何度も怒られんよう気をつけようとしょっちゅう言うてるんです。何回も言われている子と、言われへん子ではやっぱり大きな差が出てきますしね。

 

・実はこれまで二回大病をしてましてね。せやけど三途の川を渡り切れずに冥土から戻ってきていまも包丁を握っています。とにかく私は包丁を握っているのが一番楽しいんです。願わくは生涯現役で瓢亭の名に恥じない料理を作り続けて、今後もたくさんのお客様に喜んでいただきたいですね