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堀江菜穂子氏の人間学やビジネスなどの名言・格言集:脳性麻痺の詩人・いきてこそ作者

 

こんにちは

クローバーです^^

 

今回は脳性麻痺の詩人、堀江菜穂子氏の人間学やビジネスなどの名言・格言集「豊田佐吉に学ぶ」です^^

 

【目次】

 

 

 

詩や筆談で意思を伝えられる喜び

・筆談を始めて何よりも嬉しかったのは、私を意思がない人間のように思っていた人が「菜穂ちゃん分かるんだね」と(ようやく)理解してくれるようになっていったことです。

 

・詩を始めるようになったのは、私と同じような障碍がありながら詩を書いている人を知った自主スクールの先生の薦めによるものでした。私はパソコン画面に一文字ずつ打ち込み、心の声のまま詩を作りました。自分で驚いたのは、いくら文章で書いても分かってもらえなかったことが、詩にした途端、たちまち人に伝わるようになったことです。

 

・私は自分が言いたくても口にできないことを詩にしています。言いたいことはいつも心の中に残ったまま、岩のように固まって私の心を重くしています。その岩を砕いて言葉にしたものが詩です。詩を書くと、心に少しだけ隙間ができて、その隙間に首を突っ込んで必死に息をしている感じです。詩を書くと心が少しだけ柔らかくなって軽くなるのです。

 

・私はテレビを見ながら「面白い」と感想を言おうとしても、それを話すことができません。朝起きて寒いと感じても、それを伝えることができません。「言いたくても言えないこと」とは、例えばそのようなことです。だから、詩は私にとって医師そのものなのです。

 

・自分の詩を誰かに読んでもらおうというようなことは全く考えていません。

思いはすべて自分の心の中のこと。私が詩に何か思いを込めているとするなら、それは私の魂の解放、苦しい自分から逃れることです。

 

・自分の意思を人に伝えることができない時、あまりの苦しさに私の心は音を立てて割れました。バラバラになった心は自分のものなのに、思春期の私にとってそれを認めるのはとても難しいことでした。時間が経って、その一つを認められるようになった時、すべては自分だと気づいたのです。

 

・私の毎日は「大抵のこと」ではすまないことの連続です。きょう寝てしまったら明日、本当に目が覚めるだろうかと恐る恐る生きています。しかし、私の中には困難に立ち向かう強い意志もあって私を苦しめます。その苦しみこそが私が生きる証拠だと思うのです。

 

 

 

目の前の人に「ありがとう」を伝える

・私は自分の体を思うように動かせないし、歩くことも喋ることもできません。そんな姿を見て皆、可哀想だと思うようなのですが、私は決して不幸ではありません。私は生まれた時から両親にたくさんの愛情を注いでもらって育ち、今日まで生きてきました。

 

・生きることは困難だけれども、不幸せとは違います。動けない体だからこそ、そのすべてを人に委ねて生きていかなくてはいけないわけですが、それだけに心の中はありがとうの心でいっぱいなのです。もし、私が元気な体だったら、そのことに気が付かなかったかもしれません。動けない喋れない体だったからこそ大切なことに気づくことができたと、いまではそう思えます。

 

・私は動ける人を見て、ずっと羨ましいと思って生きてきました。でもある時、動ける人も心の苦しさは同じなのだと気が付きました。皆は動けて自分の思い通りに生きているように見えても、実際はそうではありません。私は動けませんが心は皆さんと同じです。

 

・一つ言いたいのは、動ける人も動けない人も、いままで生きてこられたのは一人の力ではなく誰かのおかげだということです。だから、辛い時も決して一人ではないことを知ってほしいのです。家に帰ったら、まず家族に「ありがとう」と伝えてほしいのです。

 

・明日が本当に来ると、どうして信じられるでしょうか。皆、本当に来るかどうか分からない明日のことばかりを考えて、いまを置き去りにしています。いまをもっと大切に生きて欲しいのです。大事な家族や仲間に、きょうのうちに「ありがとう」を伝えてほしいのです。私が詩を通してお伝えしたいメッセージはそのことです。