ビジネス書籍や経営哲学や経営学などに関する話

ビジネス書籍や経営学や経営哲学など学んだ事を書いて行きます

学力日本一の秋田県東成瀬村の教育長の鶴飼孝氏の人間学やビジネスなどの名言・格言集

 

こんにちは

クローバーです^^

 

今回は学力日本一の秋田県東成瀬村の教育長の鶴飼孝氏の人間学やビジネスなどの名言・格言集です^^

 

【目次】

 

 

 

全国一斉学力調査でどの教科も低位だった秋田県の成績

・東成瀬村には「地域づくりは人づくり。人づくりは教育」という考えが連綿と受け継がれていて、村の年間予算のうち約一割は教育に充てられています。

 

・自分の村は自分たちで守るという独立独歩の精神が非常に強いのですが、その背景に明治二十二年に東村瀬村が誕生して以来、一度も合併していないことが影響しているのは間違いありません。

昭和、平成の大合併の際も、財政メリットなどから統合案は何度も出ましたが、独立を貫いたのは村人たちに村に対する愛や誇りが強かったからです。

 

・(東成瀬村が教育に力を入れ始めたのは)村が誕生してから一貫して教育に力を入れてきましたが、昭和三十一年に初めて実施された全国一斉学力調査の結果が大きな影響を与えました。秋田県の成績はどの教科も低位だったのです。

この結果に危機感を覚えた現場の先生方が一念発起して猛烈に努力し、また秋田県教育委員会も改善に乗り出しました。中でも力を入れたのが指導法の研究と子供たちの心の教育です。

 

教育指導を改善し探求型授業へ

・(教育指導法などを改善していって)秋田県の中でも東成瀬村の成績がよかったのは、指導法を研究し続ける中で辿り着いた独自の「探求型授業」というスタイルのおかげだと思います。

 

・(探求型授業とは)先生が一方的に話し続ける内容を黙々とノートに取るという受け身の授業ではなく、子供たちが課題について自分で考え、答えを導き出すことに重きを置いています。それを「探求型授業」と呼んでいるんですが、授業ごとに設けられた課題を皆で議論しながら理解していく仕組みです。

 

・東成瀬村の授業を見学に来られた皆さんは口を揃えて、「午後の授業も集中していますね」と言います。なぜ午後でも眠たくならずに集中力が高いままなのか、それは、それぞれの先生方が試行錯誤をしながら、ほっぺたが震えるくらいの知的好奇心を揺さぶる授業をしているからです。つまらない授業をしながら、「ちゃんと聞きなさい」と注意したところで効果は期待できません。

 

学力日本一の東成瀬村の自学ノート

・(東成瀬村の授業で重要な自学自習用の「自学ノート」があり、)自学ノートにあるのは次の五つの約束だけです。

≪東成瀬村式自学ノート五つの約束≫

①日付を書く

②取り組む内容を書く

③取り組んだ時刻・時間を書く

④めあてを書く

⑤振り返りをする

取り組む時間やページ数は学年によって異なりますが、基本的には「学年×十分+十分」、つまり六年生であれば七十分間の学習を目安にしています。

 

・(「めあて」を毎回書かせるのは)授業でも毎回「何のために」という課題を明確にしていますが、家庭学習でも何をどのように取り組むのかというビジョンをはっきりさせてから始めてもらいます。「漢字のトメハネに気をつける」「十分間で二十問解けるようにする」など、その日の学習で注意することを事前に自分で意識することで、自分の弱点を知り、克服することができるのです。

 

 

 

授業以外にも読書にも力を入れる

・(授業や自学ノート以外にも)読書にも非常に力を入れています。(中略)図書費は児童一人当たり全国平均の四倍もかけていて、小学生は毎朝十分、中学生は週に三回の読書の時間があります。新聞も全国紙と地方紙を計四誌取っています。読書によって多様な思考を学び新しい情報に触れることが、確実に内面の豊かさに繋がっていくんです。

 

・最近は活字離れが叫ばれていますが、東成瀬村では文字を書くことにもとても力を入れており、毎月一回必ず、四百字詰め原稿用紙一枚分作文を書いています。そのため『読売KODOMO新聞』が二〇一九年に実施した「400字で言わせて」というコンクールにおいて最終審査に残った三十篇の中に東成瀬村小の子供の作品が四篇もあったんです。

 

・東成瀬村が成果を上げることができた要因の一つは、ノートになどの取り組みを教師レベルの工夫で終わらせず、これが教育的価値のあることだと校長をはじめミドルリーダーたちが認識し、学校全体で足並みを揃えることができたからです。

 

学力向上の秘訣

・平成十八年に東成瀬村教育長に就任しましたが、その時「人は人のシャワーを浴びて人になる」という言葉が脳裏に浮かびました。いくら知識や能力があったとしても、人のシャワー、つまり多様な価値観に揉まれることでモノの見方や考え方を鍛えない限り、人間として強くなれないというのが私の持論です。

 

・長年教育現場を見てきた経験に照らしてみると、人間の行動というのは自発的でないと駄目だとつくづく痛感します。

先生から「やれ」と言われてしぶしぶこなす消化試合では、残念ながら何も身につきません。自分はどうなりたいのか、何のためにこの勉強を行うのか、ビジョンやゴールが明確に設定することで初めて主体的に打ち込める。その結果として学力が向上するのです。

 

・やっぱり、挨拶をする、人に親切にするなど、人として当たり前に行う大切さを教えることが第一。その上で自分の頭でしっかり物事を考えられる人を育てなければなりません。

 

・東成瀬村には高校はありません。中学を卒業すると皆が隣町の高校などに通うようになり、就職で村を離れる人が少なくないのが現実です。そのことを悲観するのではなく、自らの未来を自らの力で切り開く土台を義務教育の九年間でしっかり養ってあげられるよう、努めたいと思っています。

 

終わりに

個人的に直接「学校教育」というものに携わる機会はありません。

 

ですが「学力向上の秘訣」の項目にある「人の行動を自発的にさせる」という感じの内容は、マネジメントをするうえで「部下や後輩指導」の時などにも大いに活かせるのではないかと思います^^

 

自発的に取り組むためにはビジョンやゴールが明確であることはとても重要な要素だと感じます。

 

そして、今回の内容から教える側、指導する側の創意工夫が極めて大事だということが再認識できました。