こんにちは
クローバーです^^
今回は「マネジメントの意志決定・コミュニケーション・管理・評価の技法」について「ドラッカーのマネジメントがわかる本」を題材に話していきます。
【目次】
意思決定の技術と手順
マネジメントには「意思決定の技術」が欠かすことはできません。「意思決定」というのはビジネスシーンだけではなく一般的にも使われますが、広義的な意味で言えば「人や組織が目標達成のために最善の選択をする」というような意味になりますが、ここではシンプルに「将来の成果に対する現在の決定」です。という事は意思決定の良しあしが「将来の成果の良し悪しに直結する」という事なのです。
そのように重要で「マネジメントに欠かす事が出来ない」というほどの「意思決定」ですが、どのような方法を取れば「最良の決定」をする事が出来るのでしょうか?という事になりますが、それは以下の「手順」に従ってみると良いでしょう。
【オーソドックスな意思決定の手順】
1:問題の定義
2:問題の分析
3:複数の解決案の作成
4:解決策の選定
5:効果的な実行
というのが「最もオーソドックスな手法」という事になります。
また、ドラッカーは「日本型」の意思決定にも言及していて、それが次の手順になります。
【日本型意思決定の手順】
1:問題を明確にする
2:意見の対立を促す
3:意見の相違を重視する
4:誰が決定すべきか明確にする
5:決定後の売り込みを不要にする
オーソドックスな手順でも十分に適用ができると思いますが、「日本型」の特徴は「5」の「売り込みを不要にする」という事になります。従来の手順では決定した事項を組織の全体にまで浸透させるのに時間が掛かってしまうので、事前に「根回し」を入念にしている事で、決定した事項を即座に実行に移せるようになるのです。
コミュニケーション技術
マネジメントをする人は
①マネージャー本来の機能
②組織や上司が設定する責任
③上下横の関係で規定される課題
④必要とする情報とその情報の流れにおける自身の位置
ということから自分の仕事を主体的に知ることが欠かせない。ということですので、この4つからなる「マネージャーの職務」を実行するためには「コミュニケーション」は欠かす事が出来ないものになります。
個々でのコミュニケーションも「信頼関係」という面でも、先ほどの意思決定の手順にもあった「根回し」でも重要になるのですが、「企業内におけるコミュニケーション」となりますと「共通の目標を理解し、互いが何をすべきか知ること」という事です。
円滑なコミュニケーションを実現するためには「目標管理」を活用することが大事になるのです。
目標管理に関して詳しくはこちらの記事を参考にしてください^^
⇒目標と自己管理のマネジメントと課題 - ビジネス書籍や経営哲学や経営学などに関する話
そして「目標管理」を用いて「円滑なコミュニケーション」を実現していくには次の手法が有効になります。
1:組織や部門の明確な目標を明らかにする
2:組織や部門の目標に従って、個々が自分自身の目標を明確に把握する
3:自他が自身の目標を相互に明らかにする
4:食い違いが存在すれば、それを修正する
私自身も部下の人数が1桁の時には毎月の目標設定の面談などを実施していたのですが、部下(スタッフ)の数が20人弱になってくると、なかなかその時間を作れずにいたので、部下一人一人の「目標設定」をする事が出来なくなってしまっていたので、今回の記事を書いていて5分でも10分でも面談の時間を作り、目標を共有できる環境を作ろうと感じています。
また、かなり昔の話なのですが、私がマネジメントを始めたばかりの頃に部下全員に目標設定のために「来月の目標」などを踏まえていくつかのアンケートを取っていました。その職場は、まだ若い(というか、ある意味で幼い)スタッフが多かったこともあり、「○○君と別れたので新しい彼氏を作る」とか「今月こそは遊園地に行く!」など苦笑いをするしかないような目標を掲げているメンバーも多く、その都度、やんわりと目標の方向転換をしてきたこともありますが、そのように「(組織の目標から見た場合)不適切な目標」だった場合には、「適切な目標を一緒に設定する」という事が重要になり、それが「円滑なコミュニケーション」に繋がっていくのです。
管理手段と評価手段
マネジメントをする人にとって「意思決定」「コミュニケーション」と同じくらいに「管理手段」を活用することも大事なことになります。
ドラッカーのいう「管理手法」とは「過去の事実を測定し、それを基に未来を管理する技能」の事です。「未来を管理する」というと、なんだか難しそうですが簡単に言えば「計画に基づいて実行した行動が期待値をどのくらい満足させたかを測定する」と共に「その結果を基に再び行動にフィードバックする仕組み」という事です。
簡単に言えば「目標を設定しただけではなく管理していくことが大事」という事です。
ドラッカーは「管理手段に不可欠な要件」として以下の7点を挙げています。
1:効率的でなくてなくてはならない
2:意味のあるものではなくてはならない
3:測定の対象に適していなければならない
4:精度は測定の対象に適していなければならない
5:時間間隔が測定の対象に適していなければならない
6:単純でなくてはならない
7:行動に焦点を合わせていなければならない
このような「管理手法」というのは「成果」を基準に設計してきます。そして、その基準を基に「従業員の賞罰」を適切に反映させていくようにします。そして、従業員というのは「そもそも賞罰から組織の目的、価値観、自らの立ち位置と役割」を理解するものなのです。自分自身がマネジメントではなかった時代を考えてみれば、まさにその通りで、アルバイトであれば「どういう評価項目があり、どうすれば時給が上がるか」とか正社員であれば「ボーナスや昇給の査定」などを特に気にしていて、それを通じて「会社という組織」を理解(というか自分なりの解釈)をしていたと思います。
また、ドラッカーはマネジメントをする人のあるべき態度として
1:人の強みを見る
2:何が正しいかを考える
3:真摯さ
4:部下に脅威を感じてはいけない
5:自らに高い基準を設ける
などを挙げています。
ですから、「100%中立的な管理手法はあり得ない」という事は前提になりますが、「できるだけ中立的に」「成果を基準として」管理手法を作っていくことが大事になるのです。
という感じで今回はこのあたりで失礼します。
今回の動画は「金運・縁結びのパワースポット」として知られる「虎ノ門金毘羅宮」の動画です^^