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ドラッカーのマネジメントの定義と必要性と課題

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こんにちは

クローバーです^^

 

今回は「ドラッカーのマネジメントの定義と必要性と課題」について「マネジメントがわかる本」を題材に話していきたいと思います。

 

【目次】

 

 

 

マネジメントの定義

 

「マネジメント」は「分かっているようで分かっていない言葉」と言えるかも知れません。辞書的な意味合いで言うのであれば「管理・監督」というような意味になるでしょう。たしかにその通りなのですが、言ってしまえば「管理・監督」という言葉だけ知っていたとしても何も意味をなすことはないでしょう。

 

では、一言で「ドラッカーが言うマネジメントとは何か」という事は可能かと言われれば、それはそれで困難なことです。なぜなら、前回の話で大著「マネジメントー課題・責任・実践」は1350ページもあり、その全編でマネジメントについて解説されているのですから、「この一言ですべてが分かる」という便利なものはありません。実際にドラッカー自身も「奇妙なほど難しい言葉である」と言っています。

 

ですが、あえて「定義する」とすれば、「組織をして成果を上げさせるための道具、機能、機関がマネジメントである」という一語が1999年刊行の「明日を支配するもの」の中にあり、この部分は2003年刊行の「エッセンシャル版」にも収録されています。ドラッカーのいうマネジメントとは「部下を管理のみを指す」ワケではなく「トップ・マネジメントのみを意味する」ワケでもなく「権力の意味」でもなく「ボスの意味」でもありません。組織の成果をあげるための「道具」であり「機能」であり「機関」だという事なのです。それらを運用するのは「人」だと考えると「社会生態学者・ドラッカー」らしい定義かも知れません。

 

マネジメントの必要性

 

先ほど「マネジメントは組織の成果をあげるための道具、機能、機関」という事をお伝えしましたが、では、まず「組織とは何か」という事を明確にしていく必要があるのです。では「組織とは何か」と言いますとドラッカーは、その著書の中のいくつかに「あらゆる組織が社会の機関」であるとしています。「社会の機関」であるという事は、組織は自らが特定した分野で、社会やコミュニティ、または個人の「特定のニーズ」を満たすために存在することになります。

 

「あらゆる組織が社会の機関」とされていますが、実際には「あらゆる組織」が成果をあげているワケではありません。運営も厳しい組織もあれば、消滅してしまうものもあります。反対に十分な成果を出して潤沢な経営資源を得ている組織もあるでしょう。その両者の違いは何かと言いますと、それが「マネジメント」です。

 

組織の目的の達成、社会やコミュニティ、個人のニーズを満たすという成果をあげるためにマネジメントという「道具・機能・機関」なのです。

一流の料理人さんであれば一流の道具を使いこなすでしょうし、一流の職人さんも一流の工具を使いこなすのと同じで成果を出している組織はマネジメントを使いこなすのです。

 

 

 

マネジメントの3つの課題

 

マネジメントという道具や機能、機関を使って組織の成果をあげるワケですが、そのためには「3つの課題」があります。それが以下の3つになります。

 

1:組織に特有の目的と使命を知る

⇒「社会の機関」として存在する組織は特有の目的や使命があります。その「目的と使命」を理解していない限り、それに見合った成果をあげることは不可能のです。ですから、この「特有の目的と使命を知る」という事が最初の課題になるのです。

 

ただ漠然と働いている人と目的や使命を理解している人、または漠然と働いている集団と目的と使命感を持って働ている集団ではどちらが「成果が上がるか」という事は、言わずものがな。というところでしょう。飲食店でも小売店でもすべての「組織」に目的と使命はあるのです。

 

2:仕事の生産性を上げて、働く人を動かす

⇒先ほどの「1」にあったように「目的と使命」を理解したうえではないと、仕事の効率や能率に大きな影響があるモノです。だからと言ってすべての「働く人」が「目的と使命」だけで大きな成果をあげることはできませんので、更に「達成感」を与えることが不可欠です。この「達成感」というのは働き手それぞれ違うものではありますので、すべての働き手が達成感や満足感を得る事は難しいとは思います。ですが、例えば「給与や賞与の体系を明確にしておく」など一定の仕組みや評価を作ることで対応できる部分も多くあります。

 

かつて、契約を取ったりアポを取ったりしたときに表に印をつけて「見える化」しただけの事でしたが、たくさん契約やアポを取っているスタッフさんは、その「印」だけでやる気が出てくる。といったことがありました。もちろん、報酬にも反映されていますが、それ以上に「印が積みあがってくる」という達成感が、そのスタッフさんを動かしていました。もちろん、反対にそのような事では動かないスタッフさんや、あまりできていないスタッフさんなどは反発していたので、「全員が動く評価や仕組み」というのは難しいかも知れませんが、それが「マネジメントの課題」という事なのです。

 

3:社会的責任を全うする

⇒組織の活動というのは社会に何かしらの影響を与えます。それが「良い影響」だけであればよいのですが、時には「予期せぬ悪影響」を与えてしまう場合もあります。これらの問題に対処するのが「マネジメントの課題」という事です。

 

それらの課題にうまく対処できると新しビジネスチャンスを得る事も多く、例えば、排気ガスなどが大きな社会問題から「ハイブリッドカーや電気自動車」を開発したり、CO2排出の問題からLEDが開発されるなどがそれにあたるでしょう。

 

これら3つが「マネジメントの課題」となり、これらの課題に対処していくことが「マネジメント」という事になるのです。

 

という感じで今回はこのあたりで失礼します。

 

今回は「万物生成」のご利益で知られるタカミムスビ様をお祀りしている高木神社さんです^^

 


心願成就のパワースポット高木神社

 

ご覧いただいたすべての人に幸運が訪れますように♪