こんにちは
クローバーです^^
今回は仕事と人生に生かすドラッカーの教えで「組織は人を成長させる道具である、他」です^^
【目次】
【組織は人を成長させる道具である】
・人の成長の関するドラッカーの言葉は数多くあります。なぜでしょうか。
ドラッカーの思想の原点にあるのは、「世のための人のため」という一言です。この言葉には組織という社会的道具の二つの目的が込められています。
・組織の目的の第一は、世の中の人に喜ばれること、具体的には、魅力的な製品やサービスを提供することでお客様に満足してもらうことです。目的の第二は、組織で働く人を成長させることです。その実現のための基本的な心構えが、人の成長のために働くことです。
・少ない人材で組織を成長させようとしたら、これまで以上に人の成長が重要になります。
誰もが組織の成長を願います。しかし、そこに働く者の成長を真に願っている者はどれだけいるでしょうか。組織の成長を願うならば、そこで働く者の成長に目を向け、その手助けをしたいものです。
・真に人の成長を目的に仕事をしている組織には、人が集まり、定着します。人材不足はこれから本番を迎えます。少し時間はかかりますが、人がいないと嘆く前にやるべきことはまだまだあるのではないでしょうか。
【成長とは自らの強みを生かすことである】
・「部下が・・・」と嘆くときこそ、心の底からその部下の成長を問い、真摯に向かい合うべきではないでしょうか。それは自分の成長の機会に他ならないのですから。
・人材育成とは人を育てることではなく、人が育つ土壌を作ることです。結局、人は自らの力で自らを成長させるしか
ないのです。自ら火を灯し、社会の役割を担う存在として一隅を照らすのは自らの覚悟しだいです。ここに人の成長のために働くことの原点があります。
・人は持っているものでしか組織に貢献することはできません。弱みや不得意なものでは何ごとも成し遂げることはできません。強みや得意なことが一灯の火となるのです。
・成長とは自らの強みを仕事で発揮し、日々実践で磨くことです。積みあがった実践量は、あるとき仕事の質を変えます。
・自信がますます成長を促進させます。自信は自惚れとは異なります。自己確信です。上にある者の役割は、部下の美点を観て、伸ばすことだといえます。
【真の成長は人として大きくなることである】
・人は強みを活かし、スキルを向上させながら成長します。この成長のことをドラッカーは「外なる成長」といいます。成長にはもう一つ「内なる成長」があることを示し、これを「人として大きくなることである」と表現しました。
・人は、仕事をとおして自らの強みを活かし、スキルを高めると同時に、人とともに仕事をすることで人間性を鍛え、自らの人格を高め、深めていきます。そしてその自分をもって人の役に立つことを学んでいきます。それが成長です。
・お客様に対する責任、ともに働く者に対する責任、会社に託されたお金に対する責任・・・責任には種々ありますが、どの責任も人間の器を鍛え、成長させてくれるものです。
・組織で働くということは、成長する環境に自ら置くことです。組織は、人類が考案した社会的な道具です。組織に使われるのではなく、道具として自ら成長のために使いこなしていきたいものです。マネジメントとは、組織の使い方であり、そこに属するものすべてが身につけておくべきものなのです。
【仕事の基準を高く設定する】
・多くの人が高みに上りたいと願います。しかし最初からエベレストを志す者は少数です。最高峰に登ろうと決意した人だけがいつか到達できるのです。自らの基準を設定することで責任が生まれます。それゆえ、常に挑戦心と意欲を失うことがありません。
・個人であっても組織であっても「完全」には手が届かないことは誰でも知っています。だからこそ常に前進するのです。何十年も一つの処に専念することで見えてくる境地があります。
それは偉くなることや大きくなることではなく、人として組織として世の中の役に立つことです。それはこの道に行くと決めることでもあります。神々が見ていると信じて進む信念です。結果として一事を通して万事を考える力量を手にすることでしょう。
・完全を求めて進むとき、心の隙に慢心が生じることがあります。成功の落とし穴とでもいうべきものです。うまくいっていることはそのまま続くと考える癖が人間にはあります。それゆえ準備を怠り、知らず知らずのうちに穴は大きくなり、何かのきっかけで大失敗する。
・「うまくいっているときほど『もっとうまくやれないか』を考えなければならない(『非営利組織の経営』)。」この言葉は、完全を求める道は果てしないゆえに、日々新たな気持ちで向上し続けることの大切さを教えてくれます。そのためには、昨日の優れた基準を今日の当り前の基準とし、今日の仕事を優れたものにすべく熱意と創意を注ぎ込まなければなりません。
【人生一〇〇年、自ら動機づける時代】
・動機づけの源泉は仕事そのものにあります。仕事の報酬は、次の仕事です。今回より次回、次回よりその次、より速く、より高いクオリティーを目指す姿勢が求められます。困難を克服した先に仕事の真の報酬である組織の成果と自己成長があります。
・動機づけは外から与えられるものではありません。金銭的な報酬や他者からの承認だけでは、モチベーションを高めることができません。
真の動機づけは、内発的であるべきです。自分の仕事の基準を決め、日々の仕事に励みます。定期的にフィードバックし、自己評価し、成長を実感する時の達成感とともに真の動機づけがなされます。
・モチベーションを上げる特効薬はありません。動機づけを図るのは、組織や上司ではなく自分自身です。日々の仕事のなかで自ら高い基準を設け、それに取り組むことです。
・長く働けることは本来感謝すべきことです。それを真のギフトとするためには、自ら高い基準を設け、完全を求めて働くことで自らを動機づけることです。
・ドラッカーは、「あなたの本の中で最高のものはどれか」とよく聞かれ、「次の本です」と本気で答えていました。九五歳の生涯で四〇冊に迫る著作を世に出しましたが、その三分の二は、六〇歳を超えてからのものでした。言葉によって自らの運命を拓いた人生でした。