今回は「ドラッカー経営学」より
「意思決定と人生設計」という話をして行きます。
【目次】
直感や経験に頼った意思決定
何かを決断する時に「直感」や「勘」に任せたり、「経験」だけに頼るという事は大きな失敗を招くことも多くあります。特に「今までこの方法でうまく行った」という経験がある人ほど、これらの「直感」や「経験」に頼りがちだったりします。
実際に私の知っている経営者でもある事業でうまく行っていて複数の店舗を持ち、いずれの店舗も前年比を越え、黒字化していて、新たに近い業界に進出した経営者がいます。その経営者は新しい業界に進出するにあたって、アドバイザーもいたのですが、「今までの業界でうまく行っていた方法」を実践しました。確固たる自信と信念があったようですが、やはり「経験」に頼り過ぎていたため、数カ月連続で赤字が出ました。
元々、人員の確保などがうまく行っていなかったため、わずか数カ月で撤退してしまいました。ただ、その後の話を聞くと初めからうまく行かなかった人員の確保が更にうまく行かず、まったく先が見えない状態だったという事ですので、新しい店舗展開には一千万円以上かかるにもかかわらず、早期撤退をするという「選択と集中」はさすがだと思いましたが、もし「経験に頼った意思決定」をしなければ、また違った結果だったのではないかとも思います。
そこで具体的な「意思決定の手順」について次から話して行きます。
意思決定要因を少なくする
まず、「成果を上げる意思決定」をするには「意思決定要因を可能な限り少なくする事」です。そのための重要事項として以下のものがあります。
1、重要な意思決定事項に集中する
2、根本的な事を考え、問題の根本解決を良く理解して決定する
3、決定の速さを重視しない
4、あまり多くの情報にとらわれ過ぎて思考を不十分にさせない
5、何についての決定で、何を満足させる必要があるか
6、「基本」を優先させるものと「状況」を優先させるものの識別
などがあげられます。
成果を上げる意思決定の5ステップ
先ほどの項目で意思決定要因を少なくし、ある程度絞り込む事が出来たら4つの問題の種類に該当するかを検討します。
【1、4つの問題種類を知る】
1、基本的な問題か、例外的な問題か
2、当事者には例外だが、社会的には一般の問題
3、本当に特殊な問題
4、新しい問題の兆候としての問題
【2、問題解決の必要条件を知る】
1、問題解決の目的
2、達成すべき最低目標
3、満足させなくてはいけない必要条件
【3、何が正しいかを考える】
「適正」が分からない事には「適正な成果」や「適正な妥協」などが出来ませんので、
何をもって「正解」「適正」なのかを明確にしておくことです。
【4、意志決定を行動に移す】
行動に移さなければ何のために意思決定をしたのか分かりませんので、しっかり「行動に移す」という事が大切です。仮に問題があれば、また同じ手順で問題解決のための意思決定をして行くきっかけになります。
【5、フィードバックの仕組みを作る】
先ほどの【4、意志決定を行動に移す】でも話しましたが、仮に問題があった場合や成果が出た場合、どちらにしても検証して行く事が大事になりますので、意志決定をより有意義にして行くためにも必要なステップになります。
以上、5つのステップによってより良い意志決定が出来るのです。
人生を設計する
平均寿命が延びたことにより、知的労働者であれば「定年後も働きたい」と思う人も多くいると思います。仮に同じ会社で40年働くとすると「飽き」が来たり、「マンネリ化してくる」などが起きてくることも多くあることでしょう。そうなってくると、自分では気が付かないうちに「老害」という存在になってしまうかも知れません。
そうなってしまわないように自分の人生もマネジメントすることが重要になるのです。
第二の人生を設計する
モチベーションが下がったり、ただ居座るだけの老害にならないようするために「第二の人生」を設計することも重要です。その方法は以下の3つあるのです。
1、違う仕事、違う会社に変わる
新鮮な気持ちで取り組んだり、チャレンジ精神を蘇らせるなどの意味があります。
2、本業の他にボランティアなどの別の仕事を持つ
本業を持ちながら、地域活動などに参加したりなど、別の活動をするという事です。
最近でしたら副業を認める会社も多くなりましたし、私もそうですが、自分が学んでいることをアウトプットのためにブログなどを書くなどでも良いかも知れません。
何かのライセンスを取得してオンラインを活用するなども、その一つでしょう。
3、社会奉仕家、社会起業家に転じる
ソーシャル・アントプレーナーというモノがあり、「社会」の「ソーシャル」と「企業家」を意味する「アントレプレナー」を混ぜた言葉ですが、簡単に言えば、主にビジネスを通じで社会問題の解決に取り組むことです。
以上3つの方法のいずれも「貢献できる事」を前提とすることが重要ですので、先ほどの「意思決定の手順」なども活用しながら理想の人生を築けると良いと思います。
今回の動画は「道開き」「導きの神様」として知られる猿田彦大神をお祀りしていて、永田町という日本の政治経済の中心地に鎮座する日枝神社の境内社猿田彦大神、スサノオノミコト、山王稲荷神社の動画です^^
【導き・開運のパワースポット】山王稲荷神社と猿田彦神社・八坂神社~赤坂日枝神社~
ご覧いただいたすべての人が素晴らしい人生に導かれますように♪