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企業経営理論:意思決定の階層構造【中小企業診断士資格試験】

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こんにちは

クローバーです^^

 

今回の中小企業診断士資格試験の勉強のまとめは「企業経営理論」の「意思決定の階層構造」です。

 

【目次】

意思決定とは

⇒意思決定とは、いくつかある「代替案」の中から1つを選択する過程または行為のことです。

→一言で言えば「いくつかあるうちの案から一つを選ぶ」という事です。

 

意思決定プロセス

サイモンは、意思決定のプロセスを「情報活動」「設計活動」「選択活動」「評価活動」の4つに分類しました。

1:情報活動

⇒情報活動とは、目標に対して問題を抜き出して、「意思決定に必要な情報」を探す活動の事です。
「情報活動」の時は、「意思決定の前の段階」なので「価値前提」と「事実前提」の2つの情報があります。

→簡単言えば「情報収集」という事です。


価値前提:

組織目的、公正の基準、個人的価値などの目的に関する情報であり、価値前提は目的や人それぞれの価値感によって変わるので、客観的ではなく、検証不能であるとしました。

→一言で言えば「主観的な情報」や「主観」など

 

事実前提:

特に、技術、情報などの目的達成のために選択する手段についての情報であり、事実前提は客観的であり、検証可能であるとしました。

→一言で言えば「客観的な情報」

 

2設計活動

⇒設計活動とは、問題解決のために「いくつかの代替案」を設計する活動のこと。

→一言で言えば「代替案の列挙」です。

 

3:選択活動

⇒列挙したいくつかの代替案の中から一つの案を選択する活動の事です。

→簡単に言えば「代替案の中から選ぶ」という事です。

 

4:評価活動

⇒評価活動とは、「次の意思決定をするとき」に備えて、一つの代替案を選択した後に、その代替案(手段など)が正しかったかどうかを検討・評価する活動の事です。

評価活動は、「フィードバックのプロセス」とも言えます

 

ここまでの流れを「車を買う」という例で話しますと・・・。

「情報活動」で「TOYOTA」「NISSAN」「HONDA」などの自動車メーカーの情報を収集します。

 

「価値前提」による情報収集で言えば価値前提は簡単に言えば「主観的な情報収集」なので「私は地元がNISSAN本社から近い」などの理由で「NISSANの大ファン」だとすれば、車を買う時には「NISSAN」のパンフレットや車の情報を収集する。 

 

「事実前提」による情報収集であれば、事実前提は「客観的な情報収集」なのでTOYOTAやNISSAN、HONDAなどのいろいろなメーカーのパンフレットや情報を集める。

「設計活動」で

「価値前提」であればコンパクトカーの「ノート」にしようかミニバンタイプの「エルグランド」、セダンタイプの「フーガ」、またはスポーツタイプの「フェアレディZ」にしようかという感じで「NISSAN」の中から候補(代替案)を挙げます。

 

「事実前提」であればTOYOTAの「クラウン」にしようかNISSANの「フーガ」にしようかHONDAの「アコード」にしようかという感じで「乗り心地」「燃費」など「客観的な情報」から候補(代替案)を挙げます。

「選択活動」で候補車(代替案)から選びます。ここでは「NISSANのフーガ」に決定したとします。

「評価活動」で実際の乗り心地やメーカーやディーラーの対応なども含めて選択は正しかったかの課を「評価」をします。

 

という形です。

 

 

意思決定の階層構造

⇒意思決定とは、代替案の中から1つを選択することです。意思決定は視点によりいろいろと分類できます。アンゾフは、意思決定を企業の経営資源の変換プロセスに関連づけて3つに分けました。それが以下の3つです。

 

【組織における階層:意思決定の種類】

トップ・マネジメント(社長・役員クラス):戦略的意思決定

ミドル・マネジメント(部長・課長クラス):管理的意思決定

ロワー・マネジメント(係長・主任クラス):業務的意思決定

 

アンゾフの意思決定分類

1:戦略的意思決定:トップ・マネジメント(社長・役員クラス)

⇒戦略的意思決定は、激しい外部環境に適応するための意思決定でトップ・マネジメントが行います。

 

企業が成長していくには、激しい外部環境変化にも適用し、内部の経営資源をどう配分していくかということを決定していくことが重要です。

経営戦略はまさにそのために策定され、トップ・マネジメントによって、経営戦略が決定されます。

 

戦略的意思決定の具体的内容:目標の設定、製品開発戦略、市場浸透戦略、市場開発戦略などの決定になります。

 

2:管理的意思決定:ミドルマネジメント(部長・課長クラス)

管理的意思決定は、最大限の業績を上げられるように企業の資源を組織化する意思決定で、ミドル・マネジメントが行います。

決定領域は2つあります。

 

組織構造に関するもの:権限・責任関係の構築、仕事や情報の流れ、流通チャネルの決定などです。

経営資源の調達に関するもの:原材料の調達、人員の教育訓練、資金の調達、設備の調達の決定などです。

 

3:業務的意思決定:ロワーマネジメント(係長・主任クラス)

業務的意思決定とは「現在の業務の収益性を最大にする決定」です。

業務レベルでの収益性にかかわる意思決定であり、ロワー・マネジメントが行います。主要な職能ごとに資源を予算として割り当てて、資源の配分と変換を管理することです。

具体的には、資源配分(予算編成)、業務の日程計画化、適正在庫計画の作成、価格の決定、マーケティング戦略の決定などです。

 

階層と意思決定と内容のまとめ

戦略的意思決定:トップマネジメント:長期:経営戦略の決定

管理的意思決定:ミドルマネジメント:中期:資源の調達・配分の決定

業務的意思決定:ロワーマネジメント:短期:コントロールの決定

という感じで対応させて覚えておくといいですね。

 

例えば、「新しい事業を始めます」というのは「戦略的意思決定」でトップマネジメントが決めます。

そして、そのトップマネジメントが決めた「新しい事業」に対して「資金はいくら調達するか」「人員はどう配置するか」を意思決定するのが「管理的意思決定」でミドルマネジメントの決定になります。

最後にトップマネジメント、ミドルマネジメントが決定したものに対して「1日何個作るか」という「業務的な意思決定」をします。という感じで「関連付けて覚えておく」という事が重要になります。

※例えば、トップマネジメントが「業務的意思決定」をしていた場合には「望ましい姿」「本来あるべき姿」ではない。という事です。

 

という感じで主に「意思決定の階層構造」に関しての内容でした。

実際に何かしらのマネジメント階級にいる人であれば、何となくイメージはつかめたのではないでしょうか^^

 

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