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泡渕栄人氏・金丸恭文氏・牛尾治郎氏の人間学やビジネスなどの名言・格言集

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こんにちは

クローバーです^^

 

今回は泡渕栄人氏・金丸恭文氏・牛尾治郎氏の名言・格言集です^^

 

【目次】

 

 

 

泡渕栄人氏の名言・格言集

・子供たちの意欲を伸ばすためには、特に〇歳からまでの未就学期におけるコミュニケーションが大事である。

こう語るのは、延べ五十万人以上の児童や生徒を対象に調査研究してきた、脳科学者の川島隆太東北大学教授です。

 

・なぜ親子のコミュニケーションが、子供たちの意欲を伸ばすことに繋がるのでしょうか。

そのヒントになるのが感情や情動を司る「辺縁系」で、脳の深部に存在しています。

専門家の間で「こころの脳」と呼ばれるこの部分を育むことが、意欲を伸ばすベースとなっているのです。

 

・ここでは(未就学児とその保護者四十組に平均13分毎日読み聞かせをする)調査結果のうち特筆すべきものを取り上げてみましょう。

まずは語彙数の増加です。僅か八週間の取り組みで、一般的な子供の成長に比べて六か月分の伸びを示しました。

また、聞く力も顕著な成長を遂げていたことから、指示を正確に理解する力が急激に増加したことが窺えます。

 

・(未就学児とその保護者四十組に平均13分毎日読み聞かせをする調査によって)親が育児で感じるストレスが減少していたことも明らかになりました。

さらに、読み聞かせ時間が増えれば増えるほど、それに反して親のストレスが減っていくことも見えてきました。

 

・読み聞かせによって子供の感情の安定、すなわち「こころの脳(辺縁系)」が育つだけでなく、言語能力の向上、ひいては親子間に親しみが生まれる(愛着形成)ことなどが浮き彫りになり、「親が変わる」取り組みであるという手応えを得たのです。

 

・(小学五年生から中学三年生を対象にした)調査結果の中には「読書習慣と学力」についても触れられており、よく読書をする子供は学力が高い関係にあることが分析によって明らかにされています。

 

・(小学五年生から中学三年生を対象にした調査で)一日の読書時間が二時間を超えるとやや成績が落ちる傾向にあるようですが、一日に一時間から二時間読書する子供は、全くしない子供に比べるとかなり高い成績を残しています。

 

・一日の勉強時間が三十分から二時間未満であっても、一日に十分以上の読書をすれば、読書をせずに一日二時間以上勉強している子供より偏差値が高くなっていることも分かったのです。

 

・読書習慣のある子どもの脳そのものに変化が見られることも、東北大学による最近の研究によって明らかになってきたようです。

具体的には白質という脳のネットワークをつくっている場所が、読書をすることによって発達するというのです。

 

・いくら読み聞かせや読書などの効用が謳われても、それが習慣化しなければ何の効用も得られません。

それだけに、家庭教育の一環として親子の読み聞かせこそが、活字と触れ合う習慣づくりの第一歩として重要になってくるのです。

 

 

 

金丸恭文氏の名言・格言集

・世界を見渡すと、一次産業の先進国というのはハイテクで武装して辛い仕事を辛くないようにしていますし、自然環境とのせめぎ合いについてもセンサーを置いて日々起きることをリアルタイムで把握するなどして、自動制御型の産業に変えていっています。

 

・林業でも、森林に入ってスマートフォンで対象の木を撮ると、直径がどのくらいの丸太が取れるかが分かりますから、その情報を事業者に提供して瞬時に売買を成立させることもできますし、需要がなければ伐らなければいい。

(中略)ITを導入することで余計なコストもかからずにすむわけです。

 

・フェイスブック上で若い農業者とどんどん知り合いになって、各地の様子を画像や動画で送ってもらったり、意見を聞かせてもらったりできる状況をつくりました。

全国行脚して何年かかってもできなかったものが、ITツールを有効活用することによって、東京にいながらにして全国を把握できたことは大きかったですね。

 

・一部上場まで一気に駆け上がったんですが、大きなプロジェクトが立て手続けに

納期遅れや品質問題に直面し、売上と利益が初めて落ち込んだ時に、牛尾(治郎)さんは「これはチャンスだ」と。

会社の業績が悪い時には、日頃打てなかった手を全部打てる。改革するならいまなんだと。

 

・私は創業した時から上場を目指していたんですが、最初はその目的があまり明確ではありませんでした。

けれども牛尾(治郎)さんから、雇用の創出は君のような新しい人の使命だと励まされて心が動かされましてね。

牛尾さんが当時最短記録の七年半で東証二部に上場されていたので、私はなんとかそれを抜こうと頑張ったわけです。

 

・ビル・ゲイツとかスティーブ・ジョブズが若くして活躍しているのを見ていましたから、組織のヒエラルキーに組み込まれてモタモタ下積みなんかやっている場合じゃないと。自分が日本代表なんだと本気で思っていましたからね。

 

・かつて「一太郎」という優れたワープロソフトがマイクロソフトの「ワード」にシェアを奪われたのは、マイクロソフトが湯水のようにマーケティング費用を使って「ワード」をアピールしたからです。

せっかく価値あるソフトウェアを開発しても、後からガリバーが同じようなものを出して潰されてしまうというのが我われの業界の歴史なんです。

 

・中国は理系人材の割合が非常に高くて、学生の七、八割を占めていますが、残念ながら日本はその逆です。特に私立大学はほとんどが文系中心ですね。

中高生は国際数学オリンピックで金銀銅をとるくらい優秀なのに、皆大学で平凡になってしまうんです。

 

・カリスマ的なリーダーというのは自分を基準に考えていると正常なジャッジができなくなるので、自己制御能力というものが求められますね。

勝負するタイミングと、そこにつぎ込む資源を考える際もそうです。中途半端な勝負は勝利に繋がらないばかりか、敗北に繋がるケースのほうが大きいですからね。

 

・変革に成功することは確かに難しいと思うんですが、現状維持はもっと難しいでしょうね。現状維持は最も贅沢な願望だと私は思うんです。

 

・現実には変革が当たり前で、ではどう変革するのかと言うと、スピードが大事だと思うし、スピードを上げるためには、ある程度アバウトに前進していくことだと思うんです。

 

 

 

牛尾治郎氏の名言・格言集

・戦後、農業改革に成功したのは金丸(恭文)さん一人だと私は評価していますよ。農業に続いて、林業や水産業への取り組みも始まっているそうですから、とても楽しみです。

 

・父親が亡くなって、残された赤字会社を立て直さなければならくなったんです。

それまで在籍していた東京銀行では、どこへ行っても会ってくれましたが、ウシオ電機の名刺を持って行っても誰もあってはくれない。

だから、いまに見ておれという気持ちはすごく強かったですね。

 

・(父の他界により)選択の余地もなく経営の道に入ったわけですが、そのおかげで迷うという無駄なことをせずに済んだのは、逆によかったかもしれません。

人生というものはそんなふうに、なかなか自分の思い通りにいかないものです。

けれども、不本意な中でもベストを尽くしていると、その中で僅かずつでも自分のやりたいことが見えてくるというのが今の実感ですね。

 

・運の強い人は、やっぱりそういう時(勝負所)に成功するんですよ。

これが勝負所だというのは、その時は分からないものです。けれども、努力を続けていると、そういうチャンスは必ず訪れるものです。

 

・(皆が右だと言っても)本当に右なのかと自分なり考えて、納得したら右に行く。納得しなければ、自分一人でも左に行く。そこで自分だけの宝物を発見できればいいと考えてきました。

 

・安岡(正篤)先生は三島由紀夫に会った時、あなたは西洋の思想に振り回され過ぎている。もっと東洋の原点に返れと伝えたそうですが、最後までその真意を理解しないで亡くなったを惜しんでおられました。

 

・「to do goodを考える前に、to be goodを目指しなさい」(「よき行いをする前に、よき人間であれ」)というアドバイスに非常に感動して、そこから熱心に(安岡正篤師の)教えを請うようになったんです。

 

・いまは日本の社会とともに、企業のリーダーにも大きな変革が求められていますね。

ただこれからは、トップが主導で変革を進めて行けるほど単純な時代ではありません。

トップが一手を担って皆が従うのがいいのか、部下に提案させて承認するのがいいのか、しっかり見極めることが重要ですね。

 

・これまでトップが処理していた難しい仕事を、いろんな人に担当させて経験を積ませながら、その中からよい対策を選んでいくことも大事だと思います。特に今の日本には、中国、韓国、アメリカという優秀な競争相手がいますから、世界中の流れを掌握して、考えられるような人を育てることが急務ですね。

(2018.8月号)