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新保祐司氏・若林克彦氏の人間学やビジネスなどの名言・格言集

 

こんにちは

クローバーです^^

 

今回は新保祐司氏・若林克彦氏の人間学やビジネスなどの名言・格言集の人間学やビジネスなどの名言・格言集です^^

 

【目次】

 

 

 

新保祐司氏名言・格言集

・(明治時代の)大工職人は腕を磨く努力を怠ることなく、誰の命令も受けずとも与えられた仕事は最後までやり遂げ、仕事が終われば最後まできちんと後片づけをして帰宅しました。

当時の日本人は指導者層から庶民に至るまで等しく仕事に対する誠実さ、道徳観、倫理観を身に付けていたわけです。新保

 

・新渡戸稲造の「武士道」を紐解くと、江戸の庶民たちは「花は桜木、人は武士」という言葉を残し、侍を生き方のモデルにしていたことが分かります。侍を模範とした生き方が庶民の精神的な台木となり、寺子屋教育によって得られた「論語」や「大学」などの四書五経をはじめとする漢詩文の素養が、その台木をさらに強固にしていったことは確かでしょう。

 

・残念ながら、江戸文化という優れた台木に接ぎ木されることによって生まれた明治精神は大正以来急速に衰退していきます。

台木を失ったまま文明は西洋一辺倒となり、軍人は学力に長けたエリートたちが主流になり、乃木や立見といった真の武士道精神の持ち主が姿を消してしまうのです。

 

・新たな時代を築き上げた明治人の気骨、エネルギーこそが混迷の日本にいま最も求められているものであり、個々に現代人が掘り起こさなくてはいけない大切な台木があるのです。

 

・改めて明治という時代を振り返ると、その凄まじいまでのエネルギーに驚かされます。

西洋列強と並ぶ国家をつくり上げようと確信を持って行動する岩倉具視、大久保利通などの面々がいるかと思えば、西郷隆盛とそれに続く内村鑑三、中江兆民のような日本の本来あるべき姿を強烈に主張する人物がいて、それらのパワーが相混じり合い、時には創造と破壊を繰り返しながら近代国家への道をひらいていったからです。

 

・明治(時代の)人が内発力を湧き立たせた要因には、迫りくる外敵による危機の他に、猿と呼ばれて差別され、いたく誇りを傷つけられたことに対する雪辱を果たしたいという思いがありました。

 

・単なる知識では人を目覚めさせることはできません。そこには明治(時代の)人が初めて触れた西洋文明に圧倒されたような力が必要です。

私は明治精神を正しく学ぶことは、日本人の魂を目覚めさせるに十分な力があると感じています。

 

・代表的な明治人ともいえる西郷隆盛や乃木希典の足跡を学び、明治文学を読み、内村鑑三、中江兆民、岡倉天心などの思想に触れることは、現代人が台木をつくる上での第一歩と言えるでしょう。

 

・十四世紀に始まったイタリアのルネサンスは、キリスト教の堕落が著しかった中世を大きく飛び越えて、遥か古代ギリシアにその改革の源流を求めました。

明治維新は、建国のルーツである神武天皇の創業を学びました。

それと同じく私たちも改革の範を、最も内発力に満ちていた明治に求めなくてはいけません。明治ルネサンスこそが時代をひらく大きな鍵になると私は確信しています。

 

 

 

若林克彦氏の名言・格言集

・ネジというのは構造上、どうしても緩んでしまうんですが、ボルトと組み合わせるナットの部分に独自の工夫を凝らして、その常識を覆すことに成功したんです。

おかげさまで、人命に関わるために絶対緩みの許されない重要建築物や高速道路、それから基準がとても厳しい人工衛星などいろんなところで採用されて、今では年商も二十億円に至っています。

 

・おかげさまで、創業以来(ハードロックナットを)何億個と納品してきましたけど、ネジの緩みの不良は一つもありません。

普通は一万個に一個や二個不良品があっても構わないってルーズな考え方に陥りがちですが、うちは絶対にあかんと言って徹底して調査していますからね。

 

・昔から新しいものを考え出すのが好きなんですよ。高校の時は、学校帰りに本屋によっては「発明は誰にでもできる」という本を立ち読みしていましたし、大学の時には仲間を十人くらい集めて発明クラブをつくりました。

 

・(発明の)原点は小学校四年の時でしょうね。大阪への空襲がひどくなるというんで、父親の実家の長野県へ皆で疎開したんです。その時にお祖母さんが畑で大豆の種を蒔くのがとてもしんどそうだったので(中略)ドラム缶に穴をあけてコロコロ転がしたら、穴から等間隔に種が出てくるんじゃないかと思いついて種蒔き機をつくりました。

 

・(子供の頃)自分が何かをつくって、みんなが「ええなぁ!」って喜んでくれるのを見ていると嬉しくてね。その感覚がずーっと続いていていまでも残っているんです。

 

・設備を整えるために資金がいるから銀行に相談に行ったんですが、利益計算書を出せって言うわけです。まだどれだけ売れるか分からないから、いろいろ事情を説明するのに、出さなければ貸せないの一点張り。(中略)よそを頼りにしたらあかん。自分を信頼して頑張らなあかんというのが、その時からの信念です。

 

・ある時、いつもお参りしている住吉大社の鳥居を見上げたら、継ぎ目のところが離れないように要所要所に楔が打ち込んであるのがパッと目に入りましてね。

この楔の原理を応用したら(発明するネジとナットの)緩みを防止できると閃いたんです。

 

・神社の鳥居なんか普段しょっちゅう見ているんですけどね。必死になると思いがけないところから閃きが得られるものです。

それからあぁでもない、こうでもないと一年くらい試行錯誤を繰り返しつくり上げたのが「ハードロックナット」でした。

 

・二兎追う者は一兎も得ずで、(それまで経営していた年商十五億と六十人の従業員の会社を譲り)新しく開発したハードロックナットに命を懸けようと考えたんです。

これまでの経験があるから、すぐに軌道に乗ると思ったけど、そう簡単にはいかんのですね。マーケットに定着させるまでは三年かかりました。

 

・私鉄は比較的スムーズに(発明したハードロックナットを)スムーズに採用していただいたんですが、当時の国鉄は苦労しました。

絶対に緩まないから締め直しの労力が省けますよと言ったら、えらい怒られましてね。合理化したら職員が職を失うというんです(笑)。

そのうち時代が変わって、安全輸送や省力化が重視されるようになったおかげで導入が進んで行ったんです。

 

・(優れたアイディアを生むには)やっぱり好奇心は必要ですね。ただ根本のところで大事なのはいいものを考えて相手を喜ばせたいという思いです。そこに欲が入ったらダメなんです。

 

・これで儲けてやろうという魂胆で考えた商品は決してマーケットに指示されませんね。自分は後でいいから、とにかく相手を喜ばせたい。そういう思いで取り組んでいると、利益は必ず後から回ってくるものなんです。

 

・たらいに張った水は自分のほうに寄せようとしたら、逆に向こうに行ってしまうでしょう。けれども向こうに押しやったら自分のほうに回ってくる。

これと同じで他人に与えたら必ず自分のところへ回ってくるようになっているんです。これはどんな商売でも当てはまる基本です。

 

・やっぱり人を喜ばせたいという思いが、自分を内から突き動かす大きな力になります。逆に自分が儲けてやろうと思って人を苦しめたらその苦しみは後で必ず自分が受けることになる。

 

・SUJ、つまり素直に、受け入れ、実行するという基本を身に付けて、自分に克たなければダメです。私も何十年とやってきてだんだんそういうことが分かってきましたけど、人生も経営も、人様に喜んでいただこう、社会に貢献していこうという内から発する思いに基づくものであることが大事ですね。