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齋藤孝氏・瀧澤中氏の人間学やビジネスなどの名言・格言集

 

こんにちは

クローバーです^^

 

今回は齋藤孝氏・瀧澤中氏の人間学やビジネスなどの名言・格言集です^^

 

【目次】

 

 

 

齋藤孝氏の人間学やビジネスなどの名言・格言集

・国の土台をつくるもの、それは思考力だと思います。そして思考力の土台になるのが、母語、日本人であれば日本語です。母語で思考することをしっかり認識するところからすべてが始まるのです。

 

・考える力は、訓練によって養われるものです。言葉を一つ覚えることは、新しい概念や視点を一つ獲得するということです。一つの言葉が、一つの新しい考え方との出合いをもたらしてくれるのです。

その時に重要になるのが語彙力です。

 

・語彙力を高め、その上で意味と意味を繋いで文章の関係性を見抜く力=文脈力を身につけていくと、他人の思考も理解できるようになります。すると自分の考えを深めるだけではなくて、人とのコミュニケーションをとって新しい考えを生み出していく、つまり協調性を持ち出しながら自分の考えを言葉にして新しい提案ができるようになるのです。

 

・高い意識は言語能力と不可欠です。ただ器用に話せればいいわけではなく、しっかりした文章を読んで、そこに表れた精神の力を受け取ることも大切なのです。そして、その人の精神を継承するには、書かれたものを読むことが一番です。

 

・素読は意味を理解するというより、何度も音読して言葉を体に刻み込む学習法です。精神性の高い文章を素読することによって自分の内側にしっかり入れると、それが力に変わるのです。その素読のテキストとなったのが、当時で言えば『金言童子教』や『論語』でした。

 

・国語という教科は、まず子供たちに言葉をプレゼントするものなのに、一年生で学ぶ感じが少なすぎます。六年間積み重ねても、江戸時代の子供たちの国語力には到底及びません。これはこれはおかしな話です。時代が進めば言語能力も高まるべきなのに、明らかに低下しているのです。

 

・意味を読み取り、意味を伝える。この当たり前の作業は語彙力によって支えられています。相手が語彙の豊富な言語を持ち、こちらが語彙が少なければ、大雑把な意味しか受け取れないし、伝えられないのです。

 

・江戸時代の寺子屋は素読によって人間性を高めるという側面が大きかったのですが、国語という教科もまた、ものの考え方人格の成熟を担います。

 

・国語は人間性の成長とは無関係であり、日本語という言語を教えればいいのだと考える方もおられますが、教科書が人間の精神性と切り離して言葉だけを教えるドリルのようなものであるとしたら、あまりに物足りないと言わざるを得ません。

 

・情報が溢れた時代だからこそ、語彙力を高め、文脈力を身につけて、精神の成熟の繋がるようなテキストを読まなくてはいけないのです。それが現在なすべき教育改革の根本です。

 

・月に一冊も本を読まない大学生の割合が五十%を超えたという調査がありました。そんな知的向上心に欠ける国民に未来があるのか疑念が湧き上がり。本を読むことは知的向上心の表れであり、向上心を高めるステップなのです。

 

・砂場で山をつくる時に、土台に小さくしてしまう小さな山しかできませんが、土台を広く大きくすれば、その分、大きな山がつくれます。小学校一年の国語教科書です。それが十分でないというのが問題なのです。

 

・国を動かす以前に、一人ひとりが自分の心をちゃんと制御する自制心を養い、自分のやりたいことが分かる広い意味での思考力を持たないと、大人になって苦しむことになります。

 

・私が知り合った韓国人留学生で非常に日本語がうまい学生がいました。「どうやって勉強したの?」と聞くと「山岡荘八の『徳川家康』を全巻読みました」と答えました。それくらいの能力だから、文章も完璧な日本語で書きますし、大変知的な会話ができます。日本語が母体ではない人間でも、高いレベルの読書をすると、日本人顔負けの言語活動ができるようになるということです。

 

・語彙の能力が低くて本を読む力が身についていない人は苦労します。英語の能力がない人が英語の本を読むのが苦しいのと同じです。本来、母語であるならば空気を吸うように読めるはずですが、語彙力が低いとそれも簡単ではなくなってしまうのです。

 

・いまの国語教科書は「これで日本が支えられますか?」というレベルです。各学年に分けられた様々な設定があり、それが子供たちに迎合するような形でだんだん緩くなってきて歯止めがきかない状態なんです。

 

・極端な少子高齢化の中で次の世代を育てていくためには、なんとしても一人ひとりにしっかりとした思考力と新しいものを生み出すだけの対話力を身に付けさせなくてはいけません。そういう覚悟を共有して、子供たちに質の高い国語を与えていくことは大人の責務です。

 

 

 

瀧澤中氏の人間学やビジネスなどの名言・格言集

・いまから百四十年前、日本は十倍の力を持つ大国と戦火を交え、勝利を収めました。

勝因は大きく二つの理由が挙げられます。一つは、「どうやったら負けないか、負けないためには何をするか」を皆が真剣に考えたことで。言い換えれば、「死中に活を求めた」のです。

死中に活を求めるとは、「生きるか死ぬか分からないが、一か八かやってやろう」という意味ではありません。「ギリギリの状況の中で何としてでも生き延びる道を見つける」というのが、この言葉の真に意味するところです。

 

・(いまから百四十年前、日本は十倍の力を持つ大国と戦い勝った)もう一つの勝因は、長期戦に準備してきたこと。例えば当時世界最強と謳われたバルチック艦隊を破る、連合艦旗艦「三笠」は、日本海海戦の時に突如として入手したわけではありません。

 

・幕末、寺子屋の数は二万軒から五万軒といわれています。仮に二万軒として、当時の日本の人口は三千万人ですから、千五百人に一軒の割合で寺子屋があったことになります。現在、日本の至る所にあるコンビニは、二千二百万人に一軒。寺子屋が当時、どれほど根づいていたか一目瞭然です。

 

・寺子屋では「読み・書き・算盤」はもとより、人はどう生きるべきかという人間学を熱心に説いていました。

 

・明治初期に福沢諭吉が著した『学問のすゝめ』は、前十七篇でシリーズ累計三百万部のベストセラーです。単純計算すれば、国民の十人に一人が読んだことになります。

当時の識字率に関して正確な統計は存在しないものの、これらの事例から、世界のどこよりも識字率が高かったと考えてよいでしょう。

 

・「日本の同盟国であるイギリスを敵に回してまで、ロシアに味方する列強はいない」、「ロシアは自国防衛のため、ヨーロッパ側に張り付いている兵力を極東に移動できない」、といった情報を通じて「負けない算段」を立て、日露戦争に踏み切ったのです。

 

・戦艦「三笠」は当初、建造費の頭金すら払えない情況でした。海軍大臣・山本権兵衛は内務大臣・西郷従道の助けを得て、文部省からお金を回してもらうという荒業をやってのけます。予算流用が良くないことは分かっていたので、もし追及されれば、最後は自決する覚悟で調達に当たりました。たとえ自分の命をなげうっても、「三笠」が手に入るためにはそれでよい、という思いだったのです。

 

・立身出世のためとか、自分さえよければいいという考えではなく、自分以外の誰かのために役に立とうと一所懸命に尽くす。この気概、使命感を強烈に抱いていたことではないでしょうか。

 

・「国家」や「歴史」と聞くと、自分とは関係ない遠い存在のように錯覚してしまう人が少なくありません。(中略)

歴史を紐解くとその時代時代で活躍しているのは個人です。いまも同じです。我々一人ひとりの努力の集積が、これからの国家を築き、歴史を創っていくのです。

 

・大切なことは、一つは、個人でも組織でも、「どんな未来を目指すかという理想を抱き、それを周囲に語ること」です。

目的や目標を持って歩む人生と、何となくふらふら歩む人生では、自分の中に芽生える生きがいや幸福感は全く違うものになります。理想を語らずして、よりよい着地点に辿り着くことはできません。

 

・インド独立の英雄チャンドラ・ボースは「他者のために生きる者こそ真に生きている」という名言を残し、戦前中国で親日政権を築いた汪兆銘は、『論語』にある「身を殺して仁を成す」を信条にしていました。