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河合利樹氏(東京エレクトロン社長)の人間学やビジネスなどの名言・格言集

 

こんにちは

クローバーです^^

 

今回は河合利樹氏(東京エレクトロン社長)の人間学やビジネスなどの名言・格言集です^^

 

【目次】

 

 

 

事業に関わる人たちをハッピーにしたい

・半導体の技術革新を我われの製造装置で、夢のある社会の発展に貢献し、当社を取り巻く人たちをハッピーにしたいというのが社長である私の切なる思いです。

 

・現在、半導体はどのくらいの大きさかご存じですか?実は五ナノメートル、三ナノメートル、二ナノメートルという究極な微細化領域に入ってきます。一ナノメートルが一ミリの百分の一ですから、どれだけ微細な世界かお分かりいただけると思います。

 

・私たちの技術力で世の中をどんどん便利にして、そこで得られる利益によって社員や株主様や、お客様などのステークホルダーすべてをハッピーにしていく。これが私自身の使命です。

 

・社員たちとともに世の中にないものを常に追求していくことに大きなやり甲斐を感じているんです。

 

成功の反対は失敗ではない

・仕事は一人ではできないわけですから、私が社長として大切にしているのはやはり第一に社員です。一人ひとりのやる気をいかに引き出し、いかにチームワークを強固にしていくか。そのための投資は惜しみません。その意味では、「やる気重視経営」といえるかもしれませんね。当社は十七か国、七十七拠点に約一万二千人の社員がいますが、可能な限り社員との対話を心掛けています。

 

・社長は裸の王様になってはいけません。社員と双方向でのコミュニケーションを図るには、メールのやり取りだけでは十分ではなく、対面して、お互いの表情や雰囲気を感じながら直接話をするのが一番だと思っています。

 

・私が対話を大切にするもう一つの理由に、「最先端の技術と確かなサービスで夢のある社会の発展に貢献します」という当社の基本理念をしっかり現場に浸透させたいという狙いがあります。

 

・私自身にとっては、この社員集会は現場の情報を直接聞き、対話を通して会社の成長に有効なアイディアを得る絶好の機会でもあります。社長室にいるだけでは思いつかない発想が社員と対話している中でポンポンと生まれる。特に社員が喜ぶことを思いついた時の喜びはまた格別なんです。

 

・(社員をやる気にさせるための仕組みは)基本的には会社の成長に向けた投資を継続し、社員がやりたいことにチャレンジでき、業績が繋がるよい仕事をした人や部門にはきちんと評価に反映するフェアな人事制度だと思います。業績を評価に反映するという観点では、当社は業績連動報酬という仕組みを取っています。業績に応じて賞与総額が決まる仕組みで、個々の業績への貢献度が報酬に還元されます。

 

・いずれにしても、大切なのは社員のやる気をどう引き起こすかですね。成功の反対は失敗だと思われていますが、私は成功の反対は失敗よりもむしろ何もしないことだと思っています。人間は失敗することで、そこに新しい気づきを得、失敗を糧にさらに上を目指していくことができる。社員が決して失敗を恐れることなくチャレンジを続け、能力を最大限に高め続けて行く。そのような会社でありたいと思っています。

 

 

 

ビジネスで大切なこと

・私は入社した当時、半導体の知識はまるでなくて、自信のあるのは体力だけでしたが、体育会の頃から培ってきたチームワークの大切さやコミュニケーション力がその後、ビジネスの世界で大いに役立ってきたことを強く実感しています。

 

・エンジニアたちの意見を尊重することなしに装置メーカーとしての成功はないという確固たる信念がありましたから、常に現場に足を運んで密なコミュニケーションを心掛けることで、チームワークをより強固にしていきました。

 

成長を支えてきた企業文化を大切に

・まさかに自分が副社長になるとは思ってもみませんでした。理由について東(哲郎、当時の会長兼社長)は「君は工場をリスペクト(価値を認めること)し、現場から信頼されている」と話していましたが、私が営業での経験をベースに製造現場の重要性をよく理解していたことを評価していただいたようです。

 

・ある時、ふと思ったのが「東京エレクトロンには世界に誇る技術力、サービス力、お客様からの絶大な信頼があるじゃないか」ということ。いくらグローバルにビジネスを展開しているといっても、東京エレクトロンが欧米のビジネス手法を真似るやり方では、その時点で負けだと思ったんです。これまでの戸惑いから一転、当社の企業文化や強みを伸ばしていこう、と気持ちが整理できた瞬間、気持ちがスーッと楽になっていったのをいまでもよく覚えています。

 

・当社の強みでもある高度な技術力やアフターサービスなどのスキルを磨く成長戦略を描き、それを確実に実現することでお客様や株主様の信頼を得ることができました。

それと同時に、奮起してくれた社員の働きを高く評価したいと思います。

 

世の中にないものを生み出していく

・「勇猛精進」というのが私の座右の銘なんです。文字通り、いろいろな困難やハードルに対して勇気を持って臨んでいく、困難をものともせず努力を継続していくという意味です。

 

・私自身の人生をで言えば半導体の知識に乏しかった分、半導体製造装置を売ることに執念を燃やしてコミュニケーション力を磨いてきました。いまはその努力を当社に関わる人たちのハピネスを追求していくほうに向けているんです。

 

・私が社長として最も意識したのは、当社の基本理念を社員に浸透させることでした。尊敬する松下幸之助さんは企業にとって経営理念がいかに大切かを繰り返し述べられていますが、私も全く同じ思いですね。基本理念は会社のコンプライアンスを含めて人としてあるべき姿が打ち出されていますから、それを浸透させていくことは、社員の志を高める上で、とても大切なことです。