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平田竹男氏の人間学やビジネスなどの名言・格言集

 

こんにちは

クローバーです^^

 

今回は平田竹男氏の人間学やビジネスなどの名言・格言集です^^

 

【目次】

 

 

 

一流アスリートを社会の超一流リーダーに

・早稲田大学大学院スポーツ科学研究科にある平田竹男研究室(平田ゼミ)の社会人修士課程一年制コースには、他の大学のどこにもない特徴があります。「一流のアスリートを、社会における超一流のリーダーに育てたい」という私の志が教育の根底にあることです。

 

・リーダーとして一つの物事を解決に導く濃密な時間を共有することで、懇親会やパーティの場においても、世界一流の話題が通常会話レベルで当たり前のように飛び交うようになります。ケネディスクールでの一年間の学びが私の人生を根本から変えた、と言っても過言ではありません。

 

一分野でトップに立つ人は他の分野のトップになり得る

・サッカーは国益にも繋がる素晴らしいスポーツであるにも拘らず、継続的に発展する仕掛けがないのです。その理由は、サッカー、ビジネス、社会の動きに精通する人材があまりに乏しいことにありました。

 

・社会人を教え始めて十四年。どれだけ受講生を見込めるかは未知数でしたが、アスリートはもちろん、メディア関係者やスポーツ組織のオーナー、アーティストまで反応は期待以上でした。教育を続ける中で改めて感じたのは、それぞれの分野でトップに立つ人たちは他の分野においてもトップになり得ることでした。

 

・一流の指導者や選手たちを相手にする上では、私自身も絶えざる研鑽が必要でした。教授として鍛えられる中で、知識を教えることだけに留まっていてはいけない、知識を教えた上で、さらに彼らがまだ自分でも知らない世界に連れて行ってあげなくてはいけない、と考えるようになりました。

 

・バレーボールや野球、陸上といった専門のジャンルに留まらず、スポーツ界、あるいは日本という社会、世界にまで目を向けた志しで未来を拓くことのできる卓越したリーダーを育てたいと思ったのです。

私の言う「超一流」とは、まさにそのような人たちのことを指します。

 

殻を破って成長を促す平田メソッド

・トップ選手としてのキャリアが終わった時、「次に何をするか」「これから自分はどうなるのか」という問題に直面することになります。

しかし、専門分野以外のことに挑戦したいと思っても、一方では無知な部分をさらけ出したくないという気恥ずかしさが頭をもたげます。私のメソッドはまず、これらの殻を打ち破ることから始まります。

 

・異分野の人たちと普通に会話できるようになるために重要なのがITスキルと数字、活字なのです。自分の属したスポーツや他のビジネス的価値などを調べるためにITスキルをフルに活用し、根拠となるデータを調べ上げ、それを纏める。その作業を通して第三者が見ても納得する論理の構築法を確立するのです。主観や思い込みを勧請を伴わないデータや知識に変換することで、自分の強みを強く自覚することができます。

 

 

 

経験則にアカデミックな要素を取り入れる

・二〇一七年、一二期として平田ゼミに入学した原(晋)氏にとって一年間の最も大きな収穫は、自分なりの経験則に基づいて行っていた指導に、データに裏付けられたアカデミックな要素を取り入れることにより、勝利できるコツを明確にしたことに他なりません。

 

・選手たちにとって故障の原因を調べたところ、練習量だけでなく、メニュー組み合わせによって故障率に違いがあることが判明しました。その結果を練習に取り入れメニューの改善を図ったことで、二〇一七のチーム(青山学院大学駅伝部)の故障率は十%以下にまで下がりました。

 

・選手たちの一年の目標を月単位、週単位にまで落とし込んで、常にその成果をチェックするという指導法を駅伝に取り入れ、成功させていますが、これなどはビジネスの指導者そのものの発想であり姿勢です。原(晋)氏のこの姿勢は、いずれ陸上界を発展させるメソッドへと結びつくのではないかと期待しています。

 

一流と超一流はどこが異なるのか

・超一流になるのは、まず自分の専門分野において一流でなくてはいけません。完全とまではいかなくても、ある程度まで自分の仕事を極めた人が、より広い見識を身につけるからこそ超一流になれるのです。自分の専門分野だけで戦っている人は、どれだけ優秀でも一流の域をでることはありません。

 

・ジャンルを問わず、超一流と呼ばれる人たちに共通するのは、何気ない会話の中でも相手の分野に興味を持てる人、ごく自然な雰囲気の中で相手の世界でやりとりができることです。彼らの会話に耳を傾けていると、いつも相手のフィールドのことばかりを話題にしています。サッカーで言えば、アウェー(敵地)で戦える、と言ってよいかも知れません。

 

・より広い世界に目を向けようと思ったら、その人は自ずと「私」を離れて「公」の立場に立つことになります。そこに必然的に生まれるものがあります。志です。超一流の人たちが抱く志は世の中の様々な問題を解決することにも大きく貢献していくことでしょう。

 

・社会人学生たちは皆、ゼミでの活動を通じてそれぞれの志を育んでいきます。その彼らの目指す世界に飛び込み、超一流の志を実現していく過程を共に見たい。そのことが私自身の志でもあるのです。