こんにちは
クローバーです^^
今回は「トップマネジメントの役割と構造」です。
【目次】
トップマネジメントの役割
仕事には「現業の仕事」「イノベーションの仕事」「トップマネジメントの仕事」の3つがあり、今回は主に「トップマネジメントの仕事」について話していきます。
「トップマネジメント」とは、多くの人は「権力の象徴」や「偉い人たち」という事をイメージするでしょう。具体的にどのような存在かと言いますと「ビジョンを打ち出し、基礎を固め、指揮する機関」という事です。ですから、「組織が真に成果を上げるために存在する機関」であり「指揮することに責任を持つ機関」という事なのです。
このような「強い責任」がありますので、トップマネジメントと一般職の人たちでは考えている事や見ているものが違いますし、「経験」に大きな差があるモノなのです。
では、トップマネジメントの仕事とはどのようなモノなのでしょうか。
トップマネジメントの仕事
先ほど「トップマネジメントとは、ビジョンを打ち出し、基礎を固め、指揮する機関」という話をしましたが、それらの事を十分に満たすために「特有の仕事」があるのです。「強い責任」「見ているモノや感がてえいる事が違う」「経験に大きな差がある」という事は少し触れましたが、当然のことながら一般職や通常のマネジメントとは仕事の内容も異なります。
まずは「企業の使命」を考える責任があります。「企業の使命」というのは「自社の事業は何であり、これからどうなっていき、本来どのようにあるべきか」という事を考える。という事なのです。他にも「成果を上げるための組織づくり」や「その組織を維持する」というのも大きな役割の一つです。
箇条書にしてあげれば
・企業の目的と実際の活動とのギャップを調べる「管理基準」の設置と測定
・対外的な関係の構築とその維持
・儀礼的な役割
・重大な危機に関して自ら出勤する準備
というような非常に高度な「仕事」があります。
個人的な話で恐縮ですが、私が新卒で入社した会社は上場企業で、従業員数が数万人規模のそこそこ大きな企業でした。当時は「○○支社」や「東京本社」などで別れていたと思うのですが、私が配属の部署のトップマネジメントだった方に対して新卒でしたので特に接点もありませんでしたので「偉い人なんだなぁ」くらいの感情しかありませんでしたし「どんな仕事をしているのだろう?」と疑問さえ持ちませんでした^^;
そんな時に他部署の先輩が重要なお得意様で誰もが知っているメガバンクとの間でかなり大きな問題を起こしたことがありました。その時は本社中がピリピリするほどで、当時の末端の私でさえも緊張したほどでした(笑)
結果的に先ほどの箇条書きの4つ目の「重要な危機に関して自ら出勤する」という形で事なきを得たようでした。残念ながら当時の末端の私には事の詳細は知らされませんでしたが、今になってみると「高度な仕事」をされていたのだろうと思います。
このようにいくつもの課題に対して対応していかなければならないのが「トップマネジメントの仕事」という事なのです。
トップマネジメントの構造
重要且つ高度な判断や決定をするのが仕事のトップマネジメントですが、その構造の原則では「一人の人間が当たるのではなくチームで分担する」という事になります。ですから、通常は複数のメンバーからトップマネジメントのチームが結成されるのです。
また、ドラッカーは「ワンマン型トップマネジメントが企業の成長を阻害する主要因の一つ」だと指摘しています。その例として有名なのが「ヘンリー・フォード」の事例です。
ヘンリー・フォードは「フォード自動車」の設立者で「T型フォード」の大量生産に大成功し全米の自動車メーカーに育てます。ですが、会社の規模が大きくなってもフォードはワンマン型トップマネジメントを続けましたので、優秀な人材は辞めたり、辞めさせられたりします。その結果、一時期はアメリカ国内で市場シェアの3分の2を占めていたフォード社は、その15年後にはシェアを5分の1まで落とすのです。
この危機を救うのは「ヘンリー・フォード2世」です。フォード2世はゼネラルモーターズの経営手法をマネジメントに取り入れ、ドラッカーが著書「企業とは何か」で指摘した「分権組織」も導入したのです。その結果として市場シェアも回復し、勢いを取り戻すのです。
個人的には「ヘンリー・フォード」と言えば「自動車王」として「成功者の象徴の一人」というイメージが強いですが、トップマネジメントがワンマンになることで業績を下降させてしまうという事なのです。
ですから、「自動車王」と形容されつつもワンマン型になってしまったが故に市場シェアを著しく落としたフォードのようにならないためにも、トップマネジメントは「チーム」で対応し、「職務分担」と「責任の割り振り」などをしておくことによって「独裁型」「ワンマン型」になることを防ぐ。という事になるのです。
という感じで今回はこのあたりで失礼します。
今回の動画は、ワンマン型ではなく、多くの神々様がお力を貸してくれて「国づくり」を成されたオオクニヌシ様をお祀りする真鶴貴船神社です^^