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人事の原理・原則と6つの手順【ドラッカー経営学】

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こんにちは

クローバーです^^

 

今回は「人事の原則」という話です。

「ドラッカー経営学」という本を題材にしていきます。

 

【目次】

 

 

 

人事の4つの原則

 

「人事」というのは非常に難しいもので「原理・原則」に従ったとしても「成功率は30%」と言われています。

いわずものがな、多くの企業ではドラッカーに限らず「経営学の原理・原則」をベースに経営をしていると思います。マネジメントもそうですし、マーケティングなどもそうでしょう。誰でも知っているような大企業であれば尚更です。名だたる大企業であれば恐らくマネジメントやマーケティングなどの原理・原則に基づいて計画を立てると思うのですが、それでも優劣はつくモノです。それは「人事」においても同じことが言えるでしょう。

マネジメントやマーケティングを「勘や経験」に頼って行っていないように「人事」も「勘や経験」ではなく「原理・原則」に基づく必要があるのです。その原理原則は4つあり、以下のモノとなっています。

 

1:配置された人は成果をあげられなければ、その人事を行った人の間違いである。

2:責任感のある人が成果をあげられるようにするのは管理者の責任である。

3:人事は正しく行わなくてはならない

4:外部からスカウトしてきた人に、最初から大きな仕事を与えてはいけない。

 

というのが「人事の4つの原則」という事になります。

 

多くの場合、「1」の多くの場合、配置された人が成果をあげられないのは「配置された本人の努力不足・実力不足」というように見られる風潮がありますが、ドラッカーは「配置された人の責任」という事を否定していて「配置した人(人事を行った人)の責任」としています。これは先ほどの原則「2」にも同じことが言えるのでしょう。

もし、あなたが人事を行う側だとして「成果が出ないのは、人事を行った人の責任」と言われたら、かなりツラい感じがすると思いますが、後述する「6つのステップ」で「人事の手順」をお伝えします^^

 

4つの原則を総じていうのであれば「人事の責任はつねに人事を行う方にある」ということになるのです。

先ほどの原則「3」でいうなら「正しく行わなければならない」というのは、かなり大雑把な気がしなくもないですが^^;

例えば、漫画やドラマでしかないかも知れませんが「あの社員が自分に反抗的だから閑職に異動させた」など「人事を行う人の感情」で人事を行ったとしたら、それは正しい人事と言えるでしょうか?という事でしょう。

 

余談ですが、第60代天皇「醍醐天皇」は左大臣・藤原時平の讒言により菅原道真公を太宰府に左遷したのも「正しい人事」ではなかったのかも知れません。

 

原則「4」に関してですが、外部からスカウトしてきた人に「最初から」大きな仕事を与えてはいけないとなっていますが、ポイントは「最初から」というところでしょう。

私自身の経験で恐縮ですが、「経験者採用」を行った時には、やはり「場になれていない」「今までとは勝手が違う」「チームの仲間が違う」などの理由から、初めのうちは、その実力が発揮しきれない人も多くいました。その辺りの事は何となくイメージ付くと思います。

 

 

「人事の手順」6つのステップ

 

 先ほどの人事の原則の中で「配置された人が成果が上げられないのは人事を行った人の間違い」という事が挙げられていましたし、「人事は正しく行わなければならない」という事も上がっていました。物事において、ことビジネスや仕事において「100%完璧に」という事はないと思いますし、冒頭にも書きましたが「人事の成功率は原理原則に基づいて行っても30%程度」です。ですから「完璧な人事」というモノは規模が小さいうちは可能かも知れませんが、大きくなればなるほど困難になります。

 

とは言え、「100%完璧な人事は困難だから」と居直っていては仕方がないので、「ドラッカー経営学」の中では「6つのステップ」と題して手順が記されています。

 

1、仕事の中身をつめる

2、複数の候補者から選ぶ

3、その人たちの強みを中心に検討する

4、候補者たちを知っている人たちから意見を聞く

5、新しい仕事に付けた人たちに、仕事の中身を理解させる

6、失敗人事だとわかったら、ただちに再移動させる

 

という手順です。

 

この手順で「強みを中心に検討する」というのは「ドラッカーは一貫して強みにフォーカス」していますので、強調しておくべき事でしょうし、「候補者たちを知っておる人たちから意見を聞く」という事も非常に重要な事でしょう。

もちろん、6つの手順すべてが重要な事なのですが、なかなか「候補者たちを知っている人たちから意見を聞く」という事を実践している事が少ないと思います。例えば一人の候補者の周りの人をぱっと思いつくだけでも上司、同僚2~3人、後輩、部下など少なくても5人くらいからの意見は聞けることになります。私自身もそうですが、やはり一方からの見方だけでは「比較的正確な評価」というのは難しいモノです。ですから「周りの人に意見を聞く」という事はとても重要なことになります。

 

また私も含めてですが「自分の失敗」というのはなかなか認めたくないモノです^^;

ですが「失敗人事とわかったら、ただちに再移動させる」という事もやはり大変重要なことになるでしょう。

 

6つのステップを見て言えることですが、簡単に書かれてはいますが私自身も「人事」というモノがいかに難しく重要な事かという事がよく分かりました。

 

今回のお話があなたのお役に立てることを心から祈っています^^

 

今回の動画は「導きと開運のパワースポット」で日本の政治経済の中心、永田町に鎮座する日枝神社の境内社・山王稲荷神社と猿田彦神社・八坂神社の動画です^^

 


【導き・開運のパワースポット】山王稲荷神社と猿田彦神社・八坂神社~赤坂日枝神社~

ご覧いただいたすべての人に素晴らしい導きと開運がありますように♪