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権限ではなく貢献を重視する

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今回は「ドラッカー経営学」から

「権限ではなく貢献を重視する」という話をして行きます。

 

【目次】

 

 

 

権限と貢献

 

多くの会社組織では「権限」を重視していると思います。「重視している」という認識はなくても、「指示、命令」という形での伝達が多ければ、それがすでに「権限」を重視している事になるのです。あまり現実的な考えではなくですが完全に社内ですべて完結できる職種や会社であれば、このような形の方が命令伝達がスムーズになるので良い面もあります。トップダウン式の会社や社長や会長などが「カリスマ性が高い」という場合などでしょうか。それはそれでうまく行っている時は良いのですが、権限が及ばない社外の人たちと協力して成果を上げる場合には「権限」ではなく「貢献」に焦点を当てて行く事が大事になるのです。

 

貢献に焦点を合わせる事

 

では「貢献」に焦点を合わせるとどんなメリットがあるのでしょうか?まず、「成果を上げる」ということに焦点を合わせることが前提になりますので「自分の責任」に焦点を合わせる事になります。

先ほどの「権限」に焦点を当てた場合ですと、自分の直接の部下や下請けや外注先などの一部の取引先しか範囲は及びませんので、当然、限定的になるのですが、貢献に焦点を当てる事で「その役割を最も上手に果たしてくれるのは誰か?」など「仕事の成果を得る事」を考えて行動が出来るようになるのです。

 

他にも自分が貢献する側だとしたら、「どのような貢献ができるか」という事を考えることで、自分自身の可能性を広げて行く事が可能になるのです。

そして「誰に貢献するか」という事でも「自分が考える仕事内容」を変えていくことも出来るので、まさに「考えることが仕事の成果」である知的労働の成果の出し方と言えるでしょう。

 

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上下関係ではなく並列の関係

 

先ほどお話したように知的労働者に対しては「指示や命令」ではなく「連携する、協力する」といった「並列の関係」が有効です。相手に「出してほしい成果」を伝えておくことで「自分でその成果に対して考えてもらう」事の方が有意義な結果を得る事が多いのです。

それによって「目標・目的・成果」などに対して責任感を持って仕事に取り組んでもらうことが可能になるのです。

 

成果主義の「成果」について考える

 

多くの場合「売上」などの「業績」だけをみて「成果」として考えてしまう事が多いのですが、その場合は「成果」に対する考え方が正しいとは言えません。

確かに売上などの業績はとても大事ですし、それがなければ企業や個人がビジネスとして存続して行く事ができなくなりますので、とても大事なことなのですが、それだけを「成果」として考えているのであれば良い結果を得ることは難しくなるのです。

 

 

 

3つの貢献

 

先ほど「売上や業績だけが貢献ではない」という話をしましたが、具体的にどのようなモノを「貢献」というのかと言いますと、それは3つに分けることが出来るのです。

 

・利益や売上への貢献

 

先ほども言いましたが、利益や売上がなくては企業にしても個人にしても存続することは不可能になりますので、とても重要な要素になることは間違いありません。

ドラッカーが言うところの「顧客の創造」になるのですが、「顧客を創造し利益を売り上げを伸ばすこと」は言うまでもなく「貢献の一つ」になります。

 

・企業価値への貢献

 

会社は「明確な目標」を持つことで思考も混乱せず、活動が滞らず円滑に運営することが出来るのです。よく言われることですが「経営理念」というのは「その企業の憲法」とか「行動指針」になります。それがあるからこそ、迷った時は「経営理念=その会社の憲法=行動指針」に立ち返って考えればよいのです。

その「行動指針」を作成したり、それに基づいた「商品開発」や「技術開発」なども「大きな貢献の一つ」と言えるのです。

会社や組織は「共通の目的」があるからこそ大きな力を発揮できるのです。

 

・人材育成への貢献

 

「企業は人なり」という言葉がありますが、「人材育成」をなくして、成果を上げることも企業の成長も不可能と言えます。以前に「人が唯一の財産」という話をしましたが、まさにその通りなのです。

 

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

www.keieitetsugaku.com

 

「人材を育成する事」という事自体では「目に見えた売上」を上げることは出来ませんが、だからと言って人材育成をしない事は「唯一の経営資源」である「ヒト」を失う事になるのです。それを失ってしまったのでは仮に他の経営資源である「モノ・カネ」があったとしても何も出来ない事になるのです。

厳密に言えば「モノ・カネ」が潤沢にあれば、先ほどもお話した「並列の関係」を築くことで会社を経営することは出来ます。フランチャイズなどがそんなイメージでしょう。とは言え、やはり「人材を育成する」という事が大きな貢献になることは間違いない事です。

 

このように直接、顧客に購入してもらう部署や人だけが「貢献」しているのではなく会社の価値を高めたり、人材を育成することでも大きな貢献を果たすのです。

自分の「求められている貢献」を理解し「顧客にとって最も良い決定かどうか」ということを焦点にして確認して行くことが必要になるのです。

 

今回の動画は恋愛や仕事などの「縁」のパワースポットで有名な大國魂神社のご神木の動画です^^

 


【恋愛・仕事運のパワースポット】大國魂神社の御神木

 

ご覧いただいたすべての人に良いご縁がありますように♪